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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

野口聡一宇宙飛行士

野口聡一宇宙飛行士ミッション報告会開催レポート(2010年8月11日)

ミッション報告会の会場の様子(出典:JAXA)

ISS長期滞在の様子を解説する野口宇宙飛行士(出典:JAXA)

2010年8月5日、日比谷公会堂(東京都千代田区)にて、野口聡一宇宙飛行士によるISS長期滞在ミッション報告会が開催され、1,230名の皆様にご来場いただきました。

野口宇宙飛行士は、2009年12月にソユーズTMA-17宇宙船(21S)で打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)の第22次/第23次長期滞在クルーとして約5ヶ月半ISSに滞在し、2010年6月に地上へ帰還しました。ISS長期滞在を終えた野口宇宙飛行士が帰還後初めて日本に一時帰国したため、この機会に報告会を開催することとなりました。

司会進行役にテレビ東京アナウンサーの大江麻理子氏を迎えた報告会では、冒頭の立川敬二宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事長の挨拶に続き、大きな拍手と歓声の中、野口宇宙飛行士がステージに登場しました。

まず初めに、野口宇宙飛行士によるISS長期滞在ミッションの解説が行われました。ステージの大きなスクリーンに、野口宇宙飛行士が軌道上で行った作業の様子や、ISSから撮影した地球などの映像が映し出され、野口宇宙飛行士は、ソユーズTMA-17宇宙船(21S)での打上げからISS長期滞在中、地上への帰還までの様子を解説したほか、「きぼう」ロボットアームの子アーム取付け作業、食事や散髪、ISS長期滞在中に使用した個室の内部などISSでの生活の様子、宇宙から撮影した地球の様々な風景などを紹介しました。

会場からの質問に答える野口宇宙飛行士(出典:JAXA)

トークショー第1部「宇宙と触れ合う子供たち」に参加した野口宇宙飛行士と5名のゲスト(出典:JAXA)

野口宇宙飛行士によるミッションの解説が終わると、質疑応答の時間が設けられました。会場からは質問を求める挙手があふれ、また、ライブ中継を行ったWeb放送局にも多くの質問が寄せられました。その中から選ばれた質問に対し、野口宇宙飛行士は、自分自身の経験に基づき、分かりやすい回答と解説を行いました。

※質疑応答の一部を本ページの最後に掲載しています。

質疑応答の時間が終わると、次に、「宇宙と触れ合う子供たち」と題し、野口宇宙飛行士と5名のゲストによるトークショー第1部が行われました。野口宇宙飛行士が軌道上で行ったイベントに参加した子供たちをゲストに迎え、それぞれのイベントの内容や、イベントに向けた準備の様子などが紹介されました。

軌道上の野口宇宙飛行士が映画の制作に参加したイベントの紹介では、神奈川県川崎市立川中島小学校の子供たちが、野口宇宙飛行士のコミカルな演技の映像とともに、映画の内容を説明しました。また、東京都清瀬市で行われたISS交信イベントの紹介では、イベントに向けて1年間にわたり子供たちが行ってきた勉強会やプログラム制作などの活動の様子が紹介されました。東京都三鷹市で行われたISS無線交信イベントの紹介では、日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブの子供たちが、映像を交えながらイベントの様子を紹介しました。

野口宇宙飛行士は、それぞれのイベントについて感想を述べるとともに、イベントの成功に向けた子供たちの努力やアイディアの素晴らしさ、学ぶ姿勢などを賞賛しました。

トークショー第2部「人が見た宙・空からの地球」に参加した野口宇宙飛行士と3名のゲスト(出典:JAXA)

トークショーに参加する野口宇宙飛行士(左)と松並機長(右)(出典:JAXA)

トークショー第1部に続いて、「人が見た宙・空からの地球」と題し、野口宇宙飛行士と3名のゲストによるトークショー第2部が行われました。

トークショー第2部では、最初に、アラスカ大学国際北極圏研究センター客員教授の福田正己氏が地上から撮影したオーロラの映像と、野口宇宙飛行士がISSから撮影したオーロラの画像が紹介され、ISSにより、地上と宇宙という別々の視点から多角的に地球を見ることができるようになった事例について語られました。

株式会社日本航空インターナショナル777運航乗員部機長の松並孝次氏からは、2005年と2008年に撮影されたグリーンランドの写真などが紹介され、航空機のパイロットの視点から、地球温暖化の進行状況が語られました。松並氏はまた、シベリア上空やアラスカ上空での森林火災の発見に協力する活動を紹介しました。

森林火災については、福田氏からも、森林火災の発生が地球温暖化につながる二酸化炭素の増加に大きな影響を与えていることが語られました。福田氏は、森林火災を減らすためには、衛星などによる広域の監視や火災発生の早急な感知が重要であると話し、ISSに観測機器を搭載し、宇宙から観測を行う構想を紹介しました。

また、東海大学情報技術センター次長・宇宙情報センター長の下田陽久氏は、地球観測衛星「いぶき」による地球環境の観測について紹介するとともに、今後のISSの活用として、ISSにセンサなどの観測機器を搭載して観測を行うことで、地球観測衛星と同じような役割を持たせる構想について語りました。

野口宇宙飛行士は、ISSに長期滞在した宇宙飛行士の視点から、宇宙飛行士が常駐するISSならではの利点を活かし、ISSに搭載された観測機器による地球観測とともに、人間の目と感覚による地球観測の可能性を語りました。



報告会参加者からの質問と野口宇宙飛行士の回答をご紹介します。

Q: 宇宙飛行士を目指している者です。宇宙飛行士同士のライバル意識のようなものはありますか? 例えば先にISSに長期滞在することになった若田宇宙飛行士に対して、そういったものを感じましたか?

日本人宇宙飛行士は数が少ないので、お互いに競争というよりはチームのために、という意識ですね。若田さんとはずっと一緒に訓練を受けてきて、試験勉強のときなど机を並べて頑張ったりぼやき合ったり、ライバルというよりは同士です。なので、安心して宇宙飛行士になってください。

Q: 宇宙では宇宙食を食べると思うのですが、地上と同じように1日3食食べますか?

3食食べます。ISSではグリニッジ標準時(GMT)を使用していますが、朝は6時ごろに起きて、朝食は皆ばらばらに食べます。メニューは、僕はパンとコーヒーが多かったですね。お昼は日によってばらばらだったり一緒に食べたり、夕食はほぼ皆で一緒に食べます。食事の時は食卓を囲むのですが、作業中は他のクルーが壁に張り付いて作業していても足元で片付けをしていても何とも思わないのに、食卓で逆さになっている人がいるとかなり気になりますね。それ喉に詰まるだろ、とか思ったり。

野口宇宙飛行士がキューポラから撮影した丸く見える地球(出典:JAXA)

Q: ISSではたくさん写真を撮りましたが、最も感動したものは何ですか?

ふたつあります。景色として最も感動したのは富士山ですね、故郷という感じがして、綺麗で。もうひとつは出窓(キューポラ)から撮影した丸く見える地球です。ISSからは地球が丸く見えるのですか、という質問を良く頂いていたのですが、今回の写真で、その証拠を見せられたのではないかと思います。

Q: (ライブ中継の視聴者から)いつかきっと宇宙旅行に行きたいと思っていますが、乗り物酔いが心配です。大気圏を抜ける時や、宇宙船の中では乗り物酔いになったりしますか?

宇宙酔いのことだと思いますが、宇宙酔いは、人間の体が重力のある世界から重力のない世界に移行する時の体調変化で、時差ぼけのようなものです。乗り物酔いになるとすれば、打上げ時の振動などによるかと思いますが、今はちゃんと薬もあって、僕も飲んでました。なので、安心してソユーズ宇宙船に乗ってください。

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