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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

古川聡宇宙飛行士

古川宇宙飛行士の作業状況(2011年9月12日)

写真:モジュール内大気成分モニタ(VCAM)の修理を行う古川宇宙飛行士(9月9日)(出典:JAXA/NASA)

モジュール内大気成分モニタ(VCAM)の修理を行う古川宇宙飛行士(9月9日)(出典:JAXA/NASA)

9月9日、古川宇宙飛行士は国際宇宙ステーション(ISS)内の有害なガスを識別できるモジュール内大気成分モニタ(Vehicle Cabin Atmosphere Monitor: VCAM)の修理に1日の多くを費やし、作業の手順を確認した後、VCAMの配線を抜き差ししながら異常箇所を探す作業を行いました。

また、自転車エルゴメータ(Cycle Ergometer with Vibration Isolation and Stabilization System:CEVIS)のアイソレータ(CEVISの振動をISSに伝えないためのもの)の付替え作業を行いました。過日行った点検で、アイソレータの中にほぼ故障に近い状態のものが見つかりましたが、現在在庫がないため、次のプログレス補給船(45P)が到着するまでは現存の部品を付け替えたり、必要に応じて使用済み部品を再利用して補います。併せてCEVISの6箇所の固定箇所のチェックも行いました。

なお、ロナルド・ギャレン宇宙飛行士は先月に引き続き、「きぼう」日本実験棟船内実験室にある衛星間通信システム(Inter-orbit Communication System: ICS)ラック内のショートしたとみられる個所の特定作業を筑波宇宙センターの運用管制要員らと協力しながら行いました(注)。

(注)ICSは、8月1日に電力系統の異常により給電が停止し、原因究明を進めていました。

9月10日は、微小重力が宇宙飛行士の身体の免疫系にもたらす変化を調べるNASAの統合免疫研究(INTEGRATED IMMUNE)のため、2回目の唾液の採取を行いました。採取は起床後すぐに行い、1日おきに合計6回採取します。

他には食事摂取についてのアンケート(Food Frequency Questionnaire: FFQ)に回答したり、精神運動覚醒検査(Reaction Self Test: RST)を行いました。

9月11日には水供給装置(Portable Water Dispenser: PWD)から大腸菌などの検出検査を行いました。

本日9月12日は、1992年9月12日に毛利衛宇宙飛行士が日本人としてはじめてスペースシャトルで宇宙に飛び立ってから19年目となる「宇宙の日」です。毛利宇宙飛行士の当時のミッション概要はこちらでご覧になれます。

断りの無い限り、日時はISSでの時間(世界標準時(日本時間-9時間))です。

【一言コラム:自転車エルゴメータ(CEVIS)】

 自転車エルゴメータ(Cycle Ergometer with Vibration Isolation and Stabilization System:CEVIS)(「シービス」と読みます)は、ISS内に設置されているエクササイズ機器のひとつであり、米国製の制振装置付きの自転車こぎ機です。2001年3月のSTS-102(5A.1)ミッションでISSに運ばれました。

 CEVISは設定によりスピードや運動負荷も変えることができます。この装置は、「デスティニー」(米国実験棟)の壁に設置されており、クルーの運動に使われる他にも、負荷をかけて心肺機能を測定する医学実験にも使われます。

 CEVISは、四角い金属枠の上に載せられており、この金属枠は壁面に衝突して振動を与えないように金属ワイヤを丸く束ねた形のバネで取り付けられています。このため、エクササイズ中の映像をご覧いただくとわかりますが、金属枠の上はかなり動きますが、このバネでISS側に振動をあまり与えないようにしています。

ISSでの古川宇宙飛行士の運動の様子(ビデオ映像)

 なお、制振装置は付いていませんが、ズヴェズダ(ロシアのサービスモジュール)の床面にもロシアのサイクル・エルゴメータVELO(「ベロ」と読みます) が設置されています。VELOの画像はこちら(NASAのサイト)でご覧になれます。

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