ドラゴン補給船によるISSへの補給フライト

ドラゴン補給船運用11号機は、日本時間7月3日午後3時41分（米国中部夏時間7月3日午前1時41分）に、国際宇宙ステーション（ISS）のロボットアーム（Space Station Remote Manipulator System: SSRMS）から放出され、ISSを離脱しました。

この後、軌道離脱噴射が行われ、軌道上で行われた実験の試料などが積み込まれたドラゴン補給船のカプセル（与圧部）は、日本時間7月3日午後9時12分頃（米国中部夏時間7月3日午前7時12分頃）に米国カリフォルニア州南西沖の太平洋上に着水しました。

SpX-11ミッション概要 [PDF: 280KB]

飛行概要

SpX-11フライトは、SpaceX社のドラゴン補給船運用11号機を打ち上げ、国際宇宙ステーション（ISS）の「ハーモニー」（第2結合部）地球側ポートに結合させて、ISSに補給物資を運搬するミッションです。

ドラゴン補給船運用11号機は、日本時間6月4日午前6時07分（米国東部夏時間6月3日午後5時07分）に米国フロリダ州のNASAケネディ宇宙センター（KSC）から打ち上げられました。

その後、日本時間6月5日午後10時52分（米国中部夏時間6月5日午前8時52分）、ISSのロボットアーム（SSRMS）により把持され、同6月6日午前1時07分（同6月5日午前11時07分）にハーモニーの地球側ポートへ結合されました。

SpX-11フライトで運ばれる物資には、以下に示すJAXA関連の実験用品が含まれます。

• 静電浮遊炉（ELF）の実験用品
• 超小型衛星搭載ケース
• BIRDSミッションの超小型衛星
• 小動物飼育装置（MHU）
• ほ乳類の繁殖における宇宙環境の影響（Space Pup）の実験用品
• 中温高品質タンパク質結晶生成実験（MTPCG#1）の実験用品

飛行計画

SpX-11フライト飛行計画（2017年7月4日現在）

打上げ日時	2017年6月4日午前6時07分（日本時間） 2017年6月3日午後5時07分（米国東部夏時間）
射場	NASAケネディ宇宙センター（KSC） 39A射点
使用ロケット	ファルコン9
重量	搭載品合計約2,708kg
SSRMSによる 把持日時	2017年6月5日午後10時52分（日本時間） 2017年6月5日午前8時52分（米国中部夏時間）
ISSへの結合日時	2017年6月6日午前1時07分（日本時間） 2017年6月5日午前11時07分（米国中部夏時間）
SSRMSからの放出日	2017年7月3日午後3時41分（日本時間） 2017年7月3日午前1時41分（米国中部夏時間）
太平洋への 着水日時	2017年7月3日午後9時12分頃（日本時間） 2017年7月3日午前7時12分頃（米国中部夏時間）

SpX-11結合後のISSの形状