NASAステータスレポート

STS-98 NASAステータスレポート#25
ジョンソン宇宙センター
2001年 2月19日(月)午後1時(米国中部標準時間)
2001年 2月20日(火)午前4時(日本時間)

 

アトランティス号の宇宙飛行士たちは強風のために、ケネディ宇宙センターへの着陸が2日続けて24時間延期され、火曜日に帰還することになりました。

日曜日と同様に、フライト・コントローラたちはコマンダーのケン・コックレル、パイロットのマーク・ポランスキー、ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のボブ・カービーム、マーシャ・アイビンス、それにトム・ジョーンズを、2回あるフロリダへの着陸機会のどちらかで帰還させようとしたのですが、シャトルが着陸できる横風の制限風速である15ノット(風速約7.5m)より強い突風が止みませんでした。バックアップの着陸地点であるカリフォルニアのエドワーズ空軍基地の天候も、モハビ砂漠地域の強風とにわか雨のために着陸の許容範囲を越えていました。

帰還時(Entry)フライトディレクタのリロイ・ケインが米国中部標準時間2月19日午後12時13分(日本時間2月2月20日午前3時13分)に、本日の着陸を中止することとし、翌火曜日にアトランティス号をケネディ宇宙センターに帰還させるよう努力することにしました。火曜日は本日よりも天候が回復し、風も弱くなると予報されています。火曜日にはケネディ宇宙センターへの着陸機会は2回あります。最初の機会では200周回目の2月20日午前10時20分(同2月21日午前1時20分)に軌道離脱噴射を実施し、着陸は2月20日午前11時27分(同2月21日午前2時27分)の予定です。2回目の機会は201周回目で2月20日午前11時56分(同2月21日午前2時56分)に軌道離脱噴射を実施し、着陸は2月20日午後1時2分(同2月21日午前4時2分)の予定です。

エドワーズ空軍基地でもその次の2周回で着陸の機会があります。1回目は2月20日午後1時27分(同2月21日午前4時27分)に軌道離脱噴射をし、午後2時33分(同2月21日午前5時33分)に着陸します。エドワーズにおける2回目でこの日最後の機会は、軌道離脱噴射が午後3時4分(同2月21日午前6時4分)で着陸は午後4時9分(同2月21日午前7時9分)になります。エドワーズの天候も本日より好転し、雲の層にも切れ目ができ、風も弱まると予想されています。

ニューメキシコ州のノースロップ滑走路のホワイトサンズ宇宙空港にも着陸支援を要請する予定です。ここには、3回の着陸機会がありますが、いずれの着陸機会もフロリダ州またはカリフォルニア州への着陸の方が優先されます。宇宙飛行士たちは、アトランティス号のペイロードベイのドアを再度開いてから、打ち上げ/帰還時用のスーツを脱ぎ去り、あとはくつろいで過ごす予定です。クルーは午後7時13分(同2月20日午前10時13分)に8時間の睡眠に入り、火曜日午前3時13分(同2月20日午後6時13分)に起床して、着陸の準備に取りかかることにしています。

国際宇宙ステーション(ISS)では第1次長期滞在クルーのコマンダーのビル・シェパード、パイロットのユーリ・ギドゼンコ、フライト・エンジニアのセルゲイ・クリカレフは、いつもより長い週末が終わりました。休み中は、火曜日からはじまる、今回取り付けた実験棟デスティニー内の各種システムの起動を引き続き行う忙しい週を前にして、くつろいで過ごしていました。クルーはまた土曜日に実施する予定の、ズヴェズダの後部のドッキングポートからソユーズ宇宙船を分離して、ザーリャの地球側のドッキングポートに再度結合させるための準備を行います。これは今月末に無人のプログレス補給船が到着するための準備です。

アトランティス号の状態は良好であり、237マイル(約381km)の高度で地球を周回しています。次のステータスレポートは火曜日にクルーの起床後に発行する予定です。

 

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts98/STS-98-25.html

最終更新日:2001年 2月 20日