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NASAステータスレポート

STS-98 NASAステータスレポート#13
ジョンソン宇宙センター
2001年 2月 13日(火)午後 7時(米国中部標準時間)
2001年 2月 14日(水)午前10時(日本時間)

 

国際宇宙ステーション(ISS)のクルーが実験棟デスティニーのセットアップ作業を続ける一方で、アトランティス号の宇宙飛行士たちはISSの軌道高度を上昇させたり、3回目の船外活動の準備をしたり、ISSの外部の検査をしたり、休息をとったりしていました。

シャトルのクルーが半日の休息をとっている間にISSのクルー、コマンダーのビル・シェパード、フライト・エンジニアのセルゲイ・クリカレフ、パイロットのユーリ・ギドゼンコは、デスティニーのシステムの電源を投入したり点検をしたりしていました。デスティニーのシステムは、二酸化炭素除去システム以外はすべて良好に作動しています。この装置は最初に電源を投入したときに、ポンプが作動しなかったので、ISSのフライト・コントローラが即座に電源を落とすように依頼し、その後問題点を検証しています。ズヴェズダ内のロシア製の同様なシステムが良好に作動しているので、この二酸化炭素除去システムを急いで起動する必要はありません。

本日はまた、地上の管制官が初めてISSの姿勢制御方法を、燃料を消費するスラスタによる方法から電力で駆動するジャイロスコープによる方法に切り替えました。コントロールモーメントジャイロ(CMG)は問題なく作動しています。貴重な燃料を節約できるこの方法で姿勢制御がきるようになることは、ISS組立上の画期的なできごとです。CMGは2000年10月のシャトル飛行(STS-92)で設置されていたのですが、デスティニーに搭載した航法装置が使えるようになるまでは利用することができませんでした。

この日シャトルのコマンダーのケン・コックレルは、ISSの高度を高くする制御(リブースト)を行うために、アトランティス号のスラスタを少しずつ、2回の期間にわたり噴射するように設定しました。これはこのような制御の2回目と3回目にあたります。本日のリブーストでISSとシャトルの高度は約6マイル(約9.6km)高くなり、平均高度約230マイル(約370km)の軌道に移りました。アトランティス号がISSから分離する前にこのようなリブーストがあと1回計画されており、ISSの高度はシャトルがドッキングしたときよりも16マイル(約25.7km)高くなる予定です。

本日遅くに、コックレルはマーシャ・アイビンスに手伝ってもらいながら、アトランティス号のロボットアームを起動し、このロボットアームのカメラを使って、ISSのラジエータのひとつの、塗装に泡が生じているように見える部分の状況を、観察しました。技術者がこの原因を調査していますが、あまり心配することはなく、どのラジエータも昨年取り付けて以来、変わらず正常に作動しています。1日の終わりにあたりアトランティス号のクルーは、トム・ジョーンズとボブ・カービームにより明日実施することになっている、3回目で最後の船外活動の計画を点検しました。

ジョーンズとカービームは午前9時18分(同2月15日午前0時18分)にアトランティス号の船外に出て、5時間にわたるシャトルとISSの外部での活動を開始する予定です。この船外活動では予備の通信アンテナをISSの外壁に取り付けたり、デスティニーとこれに取り付けたばかりのドッキングポート(PMA-2)間の何カ所かの配線接続を念入りにチェックしたり、ISSのラジエータの固定用具を取り外したり、9階建てのビルの高さになったISSを上から下まで大まかに検査したり、行動不能に陥った船外活動クルーを救出する方法を評価 するといった作業をすることにしています。

シャトルとISSのクルーは午後8時13分(同2月14日午前11時13分)に就寝し、シャトルのクルーは水曜日午前4時13分(同2月14日午後7時13分)に起床、ISSのクルーはその30分後に起床する予定です。次のステータスレポートは2月14日(水)午前5時(同2月14日午後8時)に発行する予定です。

 

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts98/STS-98-13.html

最終更新日:2001年 2月 14日

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