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NASAステータスレポート

STS-98 NASAステータスレポート#12
ジョンソン宇宙センター
2001年 2月 13日(火)午前 6時(米国中部標準時間)
2001年 2月 13日(火)午後 9時(日本時間)

 

アトランティス号の宇宙飛行士たちは米国中部標準時間2月13日午前4時(日本時間2月13日午後7時)過ぎに、AC/DC の曲「For Those About to Rock」で起床し、シャトルでの7日目を開始しました。約2時間後に国際宇宙ステーション(ISS)のフライト・コントローラたちは、ロシア側のコンピュータで実施しているISSの姿勢制御を、実験棟デスティニー内で起動したばかりのコンピュータが引き継ぐことができるか確認する一連の厳しいテストを開始しました。これはデスティニー内の米国のコンピュータが行う初めてのISSの姿勢制御です。太陽電池パネルで効率良く発電できるようISSを太陽の方向に向けるのに、これまでは燃料を消費していましたが、この制御によりその燃料を節約することができるようになります。

第1次長期滞在クルーのコマンダーであるビル・シェパード、パイロットのユーリ・ギドゼンコ、フライト・エンジニアのセルゲイ・クリカレフは、月曜の夜遅くまでデスティニーの起動と点検の作業をしていたので、いつもより2時間長い睡眠をとり、上記テスト開始の直前に起床しました。

「制御の権限テスト」(control authority)と呼ばれるこのテストは、ISSの制御をズヴェズダとデスティニー間で何度も切り替えながら、Z1トラスに設置されている4基の大きなジャイロスコープを使ってデスティニーがISSの姿勢を制御できることを確認するもので、今週中続けられます。ジャイロは本日は回転速度も温度も正常で良好に作動しており、米国とロシアの太陽電池パドルが正確に太陽方向を向くようにおだやかに制御しています。

シェパードは、デスティニーには空気浄化システムのフィルタがいくつも装備されているおかげで、一部のガス浄化装置がなくてもデスティニー内のシステムへの影響はない、と報告してきました。シェパードはまた、ズヴェズダに設置してある運動器具トレッドミルの一部のワイヤがゆるんでいるが、まだ使用可能だとも言っています。このトレッドミルは、振動に敏感な実験の妨げとなる運動による振動を吸収するようになっています。

ISSのフライト・コントローラたちは昨夜、デスティニーに取り付けたドッキングポート(PMA-2)をしっかりと取り付けるためにボルトを締め付ける最後のコマンドを送信しました。このPMA-2は月曜日に実施した2回目の船外活動でデスティニーに取り付けたものです。またデスティニーの空気浄化ラックを起動するコマンドも送信しました。

本日、コマンダーのケン・コックレルとパイロットのマーク・ポランスキーは、アトランティス号のスラスタを噴射してISSの高度をゆっくりと高くする制御(リブースト)を実施する予定です。この作業が終わると2人はミッションスペシャリストのマーシャ・アイビンス、ボブ・カービーム、トム・ジョーンズと共に数時間の休憩をとることにしています。

本日午後、カービームとジョーンズは、水曜日に実施する3回目で最後の、そして米国宇宙飛行史上100回目となる船外活動で使用する工具を準備する予定です。この船外活動は5時間を予定していますが、ジョーンズとカービームはZ1トラスに予備のSバンド通信アンテナを取り付け、去る12月にSTS-97で取り付けた米国の巨大な太陽電池パドルの基部を写真撮影したり、行動不能に陥った船外活動クルーの救助方法を練習したりすることにしています。

アトランティス号とISS間のハッチは閉じたままにしてあります。ハッチは明日の船外活動終了後に再び解放し、木曜日にあと1日の共同作業を実施する予定です。

アトランティス号とISSは良好な状態にあり、230マイル(約370km)の高度で地球を周回しています。次のステータスレポートは2月13日午後7時(同2月14日午前10時)に発行する予定です。

 

出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts98/STS-98-12.html

最終更新日:2001年 2月14日

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