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NASAステータスレポート

STS-98 NASAステータスレポート#11
ジョンソン宇宙センター
2001年 2月 12日(月)午後 7時(米国中部標準時間)
2001年 2月 13日(火)午前10時(日本時間)

 

アトランティス号の宇宙飛行士たちは、本日の業務である2回目の船外活動をてきぱきと進め、ドッキングポート(PMA-2)を国際宇宙ステーション(ISS)に新たに取り付けた実験棟デスティニーに移設したほか、予定を上回る作業を完了しました。

トム・ジョーンズとボブ・カービーム両宇宙飛行士は、米国中部標準時間2月12日午前9時40分(日本時間2月13日午前0時40分)にアトランティス号のエアロックを出て船外活動を開始し、ドッキングポートの移設に取りかかりました。シャトルの内部ではマーシャ・アイビンスがアトランティス号のロボットアームを操縦してPMA-2を把持し、ジョーンズとカービームに目視確認で支援してもらいながら、土曜日に仮置きしていたZ1トラス上の位置から取り外しました。続いてジョーンズとカービームはデスティニーの先端に移動し、そこで再度、アイビンスがPMA-2を新たな場所に移動するのを目視確認で支援しました。PMA-2は所定の場所に取り付けられ、あとは地上のコントローラが今夜コマンドを送信してボルト締めを完了し、PMA-2はデスティニーにしっかりと取り付けられることになります。PMA-2は今後のシャトル飛行時の主たるドッキングポートとなります。

それから二人の宇宙飛行士は、打ち上げ時にデスティニーをペイロードベイに固定していたピンに断熱カバーを取り付ける、デスティニーの気圧調整システムに排気口を取り付ける、将来の船外活動に備えてデスティニーの外壁にワイヤ、ハンドレール、船外活動用の足場を取り付けるソケットなどを取り付ける、4月にシャトルで打ち上げる予定のISS用のロボットアームを取り付ける基盤の部分を取り付けるなど、色々な作業を速やかに片づけていきました。本日の船外活動に予定していた作業はすべて完了しましたが、まだ時間に余裕があったので、3回目の船外活動で予定していた作業に取りかかりました。PMA-2とデスティニー間の電気通信用のケーブルを何本か接続する、デスティニーの大きな観測用の窓のカバーを取り外して外部にシャッターを取りつける、1回目の船外活動の際に船内に取り込んで若干調整しておいた可動式の足場を元に戻しておくといった作業を、予定よりも短時間で、完了しました。

ジョーンズとカービームはシャトルのエアロックに戻り、午後4時49分(同2月13日午前7時49分)に、6時間50分に及んだ船外活動を終了しました。この船外活動は米国の宇宙飛行士によるものとしては99回目、スペースシャトルからのものとしては59回目となりました。

船外活動が進捗している間に、ISSの地上管制官たちはISSの4基の大きなジャイロスコープをスピンさせてテストを開始するコマンドを送信しました。これらのジャイロはZ1トラスに取り付けられており、デスティニー内の装置により運用されます。ジャイロスコープは良好に作動しており、テストは火曜日の朝まで続けられます。火曜日遅くに、現在ISSのスラスタを使って実施している姿勢制御をこれらのジャイロが引継ぐことになっており、ISSの貴重な燃料を節約することができるようになります。

火曜日はシャトルの空気消費量を節約するために、シャトルとISS間のハッチは閉じたままにしておきます。シャトルのクルーは午前中は自由時間をもらい、ここまでのあわただしい作業から解放されます。午後は翌日水曜日に予定されている3回目で最後の船外活動の準備をします。また明日はシャトルは高度を少しずつ上昇させる制御を実施する予定です。

シャトルとISSのクルーは午後8時13分(2月13日午前11時13分)に就寝する予定です。そしてシャトルのクルーは2月13日午前4時13分(同2月13日午後7時13分)に起床し、ISSのクルーはその30分後に起床する予定です。次のステータスレポートは火曜日午前5時(同2月13日午後8時)に発行する予定です。

 

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts98/STS-98-11.html

最終更新日:2001年 2月13日

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