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NASAステータスレポート

STS-98 NASAステータスレポート#6
ジョンソン宇宙センター
2001年2月10日(土)午前6時30分(米国中部標準時間)
2001年2月10日(土)午後9時30分(日本時間)

 

アトランティス号の宇宙飛行士たちは管制室からのウェイクアップコールで今朝早くに起床すると、直ちに作業に取り掛かりました。本日は、16トンもある実験棟デスティニーを国際宇宙ステーション(ISS)に取り付ける予定です。

ロボットアーム担当のマーシャ・アイビンスに贈られたアリソン・ブラウンの曲「Girl's Breakdown」で起床してから2時間も経たないうちに、コマンダーのケネス・コックレルとパイロットのマーク・ポランスキーは微小なジェット噴射を数回行い、アトランティス号とISSの高度を約1マイル(約1.6km)上昇させました。これはロシアの宇宙機の小さな破片(デブリ)がISSの250m以内を通過するかも知れないという予測がなされたために行ったものです。この制御によりアトランティス号とISSは、デブリから十分離れたところを通過することになりました。

そのころボブ・カービームとトム・ジョーンズ両宇宙飛行士はポランスキーに手伝ってもらい、船外活動の準備をしていました。この船外活動ではデスティニーをISSのユニティに取り付けます。

カービームとジョーンズが船外活動の準備をする間、アイビンスはアトランティス号のロボットアームを操作して、現在使われていないドッキングポート(PMA-2)をユニティから外してISSのZ1トラス上の一時的保管場所に移動させます。このようにして空けた場所に、デスティニーを取り付けるのです。

カービームとジョーンズは、本日の船外活動を午前9時(日本時間2月11日午前0時)過ぎに開始する予定です。船外に出ると二人はそれぞれの作業場所に移動します。カービームはデスティニーとアトランティス号のペイロードベイを接続している電力ケーブルと、デスティニーの結合機構部の打ち上げ時保護カバーを取り外します。ジョーンズはISSの外部を40フィート(約12m)以上の高さまで登り、アイビンスがデスティニーをアトランティス号のペイロードベイからゆっくりと持ち上げるところを肉眼で観察しながら作業をサポートします。それからデスティニーを取り付ける姿勢にするために180度回転させます。本日午後(同2月11日午前)早くにデスティニーが取付けられると、クルーはデスティニーとユニティ間の結合システムに一連のコマンドを送信し、両者はボルトによりしっかりと結合されます。

デスティニーがしっかりと取り付けられると、カービームとジョーンズはデスティニーとISS間の電力、通信及び冷却用の配管の結合作業に取り掛かります。船外でのこれらの作業終了後に、カービームとジョーンズはアトランティス号のエアロックに戻り、アイビンスとコックレルは後部フライトデッキのラップトップコンピュータを使って、コマンドの送信を開始します。これによりデスティニーの電力系が起動され、デスティニー内部の電子機器の冷却が行われるようになります。同じ頃、アトランティス号とは反対のISS側のハッチでは、第1次長期滞在クルーのコマンダーであるビル・シェパード、パイロットのユーリ・ギドゼンコ、それにフライトエンジニアのセルゲイ・クリカレフが、ユニティとデスティニー間の通路部分の配線接続作業に取り掛かります。本日遅く(同2月11日早く)には両者間のハッチを再度開く予定です。その間ヒューストンのフライトコントローラは、デスティニーの各システムの主要部分の起動作業を続けます。アトランティス号とISSのクルーは日曜日にデスティニーに始めて入室し、この新しい研究施設内の整備に着手する予定です。

この次のステータスレポートは午後7時(同2月11日午前10時)頃、または必要に応じて発行する予定です。

 

 

 

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts98/STS-98-06.html

最終更新日:2001年 2月 11日

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