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若田宇宙飛行士の任務

前回の飛行でもロボットアームを担当
ロボットアームを操作する若田宇宙飛行士(STS-72)
 若田宇宙飛行士は1996年1月に、スペースシャトルエンデバー号(STS-72)で初の宇宙飛行を行いました。この飛行で若田宇宙飛行士は、10ヶ月間宇宙で観測/実験を行っていた日本の人工衛星「宇宙実験・観測フリーフライヤー(SFU:Space Flyer Unit)」を、スペースシャトルのロボットアームで捕まえるという大役を見事に果たしました。また同じくロボットアームを操作して、船外活動を支援したり別の人工衛星を放出したりしました。

今回の主な任務
 今回のミッションSTS-92(3Aフライト)では、若田宇宙飛行士は前回の経験と技術を活かして、国際宇宙ステーションの組立に参加し、ロボットアームの操作を担当します。このミッションにおける若田宇宙飛行士の主たる任務は次のとおりです。
  • シャトルのロボットアーム(SRMS)の操作
     シャトルのロボットアームを操作して、今回の主ペイロードであるZ1トラスPMA-3をISS本体に結合します。
     また、船外活動(EVA)クルーが作業を行う際に、シャトルのロボットアームの先端にEVAクルーを乗せて足場とし、作業場所へ移動させたりして船外活動を支援します。
     さらに、シャトルのロボットアームに取り付けられたビデオカメラを利用して、ペイロードベイ(貨物室)内を点検したり、組立後のISSの状況などを撮影したりします。

  • IMAX 3Dカメラの撮影
     IMAX 3D船内カメラを使用し、船内作業の様子を撮影します。

  • 軌道上でのシャトルシステム機器などの運用
     他のクルーと分担して、シャトルの通信システムや環境制御システムなどの各システムの操作を行います。

  • 打上げ時のシャトルシステム運用
     フライトデッキにおいて、コンピュータディスプレイや各計器類をモニタし、打上げ上昇時のシャトル各システムの状況把握を行うと共に、コマンダ、パイロット、ミッションスペシャリスト2を支援し、必要な指示、操作などを行います。

  • ISSとのランデブ/ドッキング、ドッキング解除時の撮影
     シャトルがISSとランデブ/ドッキングする状態や、ドッキング解除からISS離脱までのカメラ/ビデオ撮影等を担当します。

  • ISS内での作業
     スペースシャトルからISS内に他のクルーと共に機材や物資を運び込みます。日本人宇宙飛行士がISS内に入るのはこれが初めてとなります。この作業で運び込まれた物資は、今後予定されている宇宙飛行士のISSでの長期滞在に備えるためのものです。

  • 広報イベントへの参加
     NASAが行う広報イベントに、他のクルーとともに参加します。また、NASDA独自の広報イベントにも参加する予定です。

    なお若田宇宙飛行士の毎日の作業内容については以下の表をご覧下さい。

若田宇宙飛行士の軌道上作業スケジュール(2000年9月時点の情報より)
飛行日 若田宇宙飛行士が実施する主要作業内容
1日目

打上げ/軌道投入。ISSとのドッキングシステムの準備。

2日目 シャトルのロボットアーム(SRMS)の起動/点検、SRMSカメラを使用してのペイロードベイ内の点検、オービタ視覚システム(OSVS)の準備、点検。NASDAの広報イベント
3日目 国際宇宙ステーション(ISS)とのランデブ作業支援、ISSドッキング時のカメラ/ビデオ撮影。
4日目 シャトルのロボットアーム(SRMS)を操作してペイロードベイ内からZ1トラスを持ち上げ、ISSに取り付ける。ISSへ入室し、シャトルとISSとの間の荷物の運搬作業を行う。
5日目 第1回船外活動(EVA)。シャトルのロボットアーム(SRMS)を操作して船外活動を支援する。
6日目 第2回船外活動(EVA)。シャトルのロボットアーム(SRMS)を操作してペイロードベイ内からPMA-3を持ち上げ、ISSに取り付ける。シャトルのロボットアーム(SRMS)を操作して船外活動を支援する。
7日目 第3回船外活動(EVA)。シャトルのロボットアーム(SRMS) を操作して船外活動を支援する。
8日目 第4回船外活動(EVA)。シャトルのロボットアーム(SRMS)を操作して船外活動を支援する。SRMSカメラを使用して組み立て後の状況を記録する。
9日目 ISS内の作業状況のビデオ撮影、クルー全員による広報(PAO)イベント。SRMSカメラを使用して組み立て後のISSを記録する。ザーリャ内への補給品の搬入作業
10日目 ISSとのドッキング解除時の作業支援、クルー全員による広報 イベント、半日の休暇。
11日目 軌道上共同記者会見、船室内の後片づけ。
12日目 軌道離脱準備、軌道離脱、着陸。
軌道上作業スケジュールは、打上げ直前まで 変更されますので、ご注意下さい。

最終更新日:2000年 9月 28日

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