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国際宇宙ステーションの組立フライト 12A.1(STS-116)

STS-116 NASAステータスレポート#14

最終更新日:2006年12月17日

2006年12月16日(土) 午前10時00分(米国中部標準時間)
2006年12月17日(日) 午前1時00分(日本時間)

STS-116ミッションにおける第3回船外活動が、米国中部標準時間12月16日午後1時37分(日本時間12月17日午前4時37分)に開始される予定です。この船外活動ではISSの電力系統の配線切替え作業を完了する予定です。

スペースシャトル「ディスカバリー号」のミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のロバート・カービームとISSのフライトエンジニアのサニータ・ウィリアムズが船外活動を行い、12月14日の第2回船外活動から始まったこの配線切替え作業を終える予定です。ISSの飛行管制官らは、12月16日午前10時52分(同12月17日午前1時52分)頃にISSの約半分のシステムを停止するコマンドを送信し始める予定です。ミッション・コントロールが本日の作業対象となるISSの電力系統1、4への電力供給を停止した後、カービームとウィリアムズが配線の変更を行います。この作業が完了すればISSの電力系統は恒久的な構成となり、2007年に新しい太陽電池パドル(Solar Array Wings: SAW)や実験棟を追加するための準備が整います。

12月14日に実施された第2回船外活動では、カービームと欧州宇宙機関(ESA)のスウェーデン人宇宙飛行士でMSのクリスター・フューゲルサングが、他のふたつの電力系統2、3の配線切替え作業を行いました。

本日の船外活動では、サービスモジュール・デブリ・パネル(Service Module Debris Panel: SMDP)をISS外部の仮設置場所へ移動する作業も行われます。このSMDPは、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)をデブリの衝突から保護するために設計されたもので、今後ISSのクルーが行う船外活動で設置される予定です。カービームとウィリアムズは、ロボットアームで機器を把持するときに使用する調整可能な把持部(Adjustable Grapple Bar: AGB)の設置も行う予定です。

本日の船外活動は、12月16日午後7時47分(同12月17日午前10時47分)に完了する予定ですが、必要に応じて延長される可能性があります。船外活動で当初予定されている作業がすべて完了した後で時間に余裕があれば、カービームとウィリアムズのどちらか、あるいは両方がISSのP6トラスへ上がり、半分しか収納されていない左舷側SAWの根元まで移動する予定です。ふたりはこの場所で、折りたたんだSAWを収納する太陽電池ブランケット収納箱(Solar Array Blanket Box: SABB)を押して、位置がずれていると見られるガイドワイヤとグロメット(ガイドワイヤを通している穴)を軽く揺らして位置を調整する試みを実施する予定です。この結果SAWの収納作業が進展するかもしれません。

一方マネージャらは、SAWを完全に収納するために、12月18日に4回目の船外活動を行うかどうか引き続き検討しています。しかし、この4回目の船外活動についてはまだ何の決定も下されていません。これに備えて、本日船外活動を行うふたりの宇宙飛行士は、4回目の船外活動で使用する道具のうち、絶縁テープを巻く必要のある道具をISS内に持ち込むことになるかもしれません。

ディスカバリー号とISS間での物資の移送作業も引き続き行われています。12月15日の終わりの時点で、クルーはこの移送作業を予定より少し早いペースで進めています。

本日ISS内では、ISSのコマンダーのマイケル・ロペズ-アレグリアとフライトエンジニアのミハイル・チューリンが、ISSの二酸化炭素除去システムの部品を交換し、このシステムを復旧させる予定です。

ディスカバリー号とISSの姿勢制御は、再びISSのコントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyro: CMG)を使って行われています。第2回船外活動終了後、CMGによる姿勢制御への切替えがうまくいかなかった12月15日以降、ディスカバリー号の小さなスラスタを利用して姿勢制御を行ってきました。12月16日の2回目の切替え作業は成功しました。飛行管制官らは、この問題は最近の活発な太陽活動により大気抵抗が大きくなったために起きたと考えています。

ディスカバリー号のクルー(コマンダーのマーク・ポランスキー、パイロットのウィリアム・オーフェリン、MSのニコラス・パトリック、カービーム、フューゲルサング、ジョアン・ヒギンボサム、そしてトーマス・ライター)とエアロックでキャンプアウト中のウィリアムズは、Aaron Copeland作曲、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団演奏による"Fanfare for the Common Man"で12月16日午前8時52分(同12月16日午後11時52分)に起床しました。この曲は、パトリックのためにかけられたものです。

次のSTS-116ステータスレポートは12月16日夜(同12月17日昼間)、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/shuttlemissions/sts116/news/STS-116-14.html
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。


  

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