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国際宇宙ステーションの組立フライト 12A.1(STS-116)

STS-116 NASAステータスレポート#12

最終更新日:2006年12月16日

2006年12月15日(金) 午前9時30分(米国中部標準時間)
2006年12月16日(土) 午前0時30分(日本時間)

国際宇宙ステーション(ISS)の電力系統の半分の配線変更が終わり、12月16日に予定されている3回目の船外活動で残り半分の配線変更作業を完了させる前に、スペースシャトル「ディスカバリー号」のクルーは本日、半日の休暇を与えられます。

ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のロバート・カービームとクリスター・フューゲルサングは、12月14日に実施した5時間の船外活動で、ISSの電力系統のうち、系統2、3の配線を変更しました。12月16日に、残りふたつの系統1、4についても同様の作業が行われる予定です。12月16日の船外活動は、ロバート・カービームがISSのフライトエンジニアであるサニータ・ウィリアムズと行い、フューゲルサングは船内に残り船外活動を支援します。第3回船外活動が終わると、2006年9月にISSに取り付けられたP4トラスの太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)からの電力配線が完了することになります。この時点で、ISSの電力系統は、来年に予定されている新しいSAWと実験棟の取付け準備が整うことになります。

ディスカバリー号のコマンダーであるマーク・ポランスキーとパイロットのウィリアム・オーフェリン、MSのニコラス・パトリック、ジョアン・ヒギンボサム、トーマス・ライター、カービーム、フューゲルサングは、米国中部標準時間12月15日午前8時52分(同12月16日午後11時52分)に、オーフェリンのためにかけられたWarの“Low Rider”という曲で起床しました。

ディスカバリー号とISSの状態は良好です。現在ディスカバリー号のスラスタを使って、ディスカバリー号とISSの両方の姿勢を制御しています。この運用は、12月14日の第2回船外活動中から開始しました。ISSの電力配線変更の準備の一環として、12月14日にISSの姿勢制御がディスカバリー号に引き継がれました。ISSは、通常ISSのコントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyro: CMG)を使って、推進剤を消費することなく姿勢制御を行います。

当初の予定では、第2回船外活動の作業が完了し、ISSの電源が起動されるときに、ISSの姿勢制御は、CMGによる制御に戻されることになっていました。しかし、姿勢制御を移行しようとした際に問題が起きました。飛行管制官らは、この問題の原因は最近の活発な太陽活動のために、ISSに通常よりも大きな大気抵抗が生じているためだと考えています。STS-116ミッション期間中、ディスカバリー号のスラスタを用いてISSの姿勢制御を行うことは可能ですが、本日再び制御の移行を試みる事が検討されています。ISSにも、必要であれば姿勢制御に使用できるスラスタが装備されています。

本日の前半、クルーはISSとディスカバリー号の間で補給物資や機器の移送に時間を費やす予定です。12月15日午後1時07分(同12月16日午前4時07分)に、欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士である、スウェーデン人のフューゲルサングとドイツ人のライターが、スウェーデン政府要人からのVIPコールに参加する予定です。12月15日午後2時47分(同12月16日午前5時47分)には、ISS・スペースシャトルに滞在中の10人の宇宙飛行士全員が、米国とヨーロッパの記者らとの会見を行う予定です。残り半日、ディスカバリー号のクルーは休暇を取る予定です。

ISSのコマンダーであるマイケル・ロペズ-アレグリアとフライトエンジニアのミハイル・チューリンは、12月15日午後4時27分(同12月16日午前7時27分)からロサンジェルスのKNX Radioと、National Public Radioの取材に応える予定です。

P6トラスの左舷側SAWが完全に収納されない問題について調査している技術者らは、ガイドワイヤが、いずれかのパネルの回転式グロメット(ガイドワイヤを通している穴)に引っかかっているのではないかと考えています。これが引っかかっているため、SAWを完全にたたむことができない可能性があります。現在このSAWは12月14日に途中まで収納された状態とほぼ同じ状態にあります。今朝早く、ISSの飛行管制官らは、このSAWに対して“wiggle test”と呼ばれるコマンドを送信しました。これは1回に10度ずつSAWを回転させ、状況が改善するかどうかを試すものです。飛行管制官らはこれらの試験の結果を検証し、今回のミッション中に4回目の船外活動を実施することも含め、今後の作業の選択肢を検討しています。ほかの選択肢としては、本日中に更に別のコマンドを送信することも含まれています。

次回のSTS-116ステータスレポートは12月15日夜(同12月16日昼間)または新規イベントがあれば、発行する予定です。

出典:http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/shuttlemissions/sts116/news/STS-116-12.html
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。


  

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