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国際宇宙ステーションの組立フライト 12A.1(STS-116)

STS-116 NASAステータスレポート#09

最終更新日:2006年12月14日

2006年12月13日(水) 午後11時30分(米国中部標準時間)
2006年12月14日(木) 午後2時30分(日本時間)

国際宇宙ステーション(ISS)では、P4トラスの太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)が太陽を追尾して回転を始め、アンモニア冷媒が初めてISSの恒久的な冷却システムに充填されたことで、電気系と熱制御系の再構築の第1段階が、今夜完了しました。

飛行管制官は、米国中部標準時間12月13日午後7時(日本時間12月14日午前10時)ごろ、巨大な太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)に電力を供給するコマンドを送りました。これにより、ISSが軌道上での日の出から日没まで移動する間にP4トラスの太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)が太陽を追尾して巨大な羽根車のように回転するようになりました。数時間後の12月13日午後10時(同12月14日午後1時)前に、バルブが解放され、300ポンド(約136kg)のアンモニア冷媒がISSのトラスとトラスのラジエータに流れ込みました。これはISSのアビオニクス機器と電気系統の恒久的な冷却システムの作動に向けた第1歩です。

これらの極めて重要な起動作業は、スペースシャトル「ディスカバリー号」のクルーが1日がかりで試みたP6トラスの左舷(port)側SAWの収納作業の後に行われました。このSAWは、ISSに初期電力を供給するため、6年前に取り付けられました。

本日、大きなブラインドのような形をしたSAWを、SAWの根元にある太陽電池ブランケット収納箱(Solar Array Blanket Box: SABB)に収納するため、クルーは6時間にわたり、たたむ、広げる、たたむ、と繰り返しで45回ものコマンドを送信しました。ところが、SAWは31ベイのうち17ベイしかたたまれませんでした。これはSAWを平らにたたむためのガイドワイヤが引っかかったためと考えられています。それでも、計画通りにP4トラスのSAWを回転させるために必要な間隔を得るには十分でした。

ミッションマネージャたちは、今夜P6トラスのSAWの収納を完了するさまざまな選択肢について議論するために会議を開き、12月14日に予定されるロバート・カービームとクリスター・フューゲルサングによるSTS-116ミッションで2回目の船外活動を予定通り行うことを決定しました。この船外活動で、ふたりはひと組目の電力系統をISSの恒久的な電力配線に変更する予定です。

マネージャらは、現在のSAW状態でも来週行われるディスカバリー号の分離は安全であると判断していますが、P6トラスのSAW収納を完了させるために、ディスカバリー号のクルーに追加の船外活動を実施させるかどうか、これから数日間かけて議論する予定です。また必要なら、2007年1月に到着するプログレス補給船(24P)のために、STS-116ミッション後に第14次長期滞在クルーの作業に船外活動を追加することを考えています。

今夜遅く、今後の決定に役立てるためのデータを集める目的で、ミッション・コントロールではディスカバリー号のコマンダーであるマーク・ポランスキーと、ISSのコマンダーであるマイケル・ロペズ-アレグリアに、もしP6トラスのSAWの収納を完了するとすれば、4回目の船外活動はどの飛行日に行うのが最も都合が良いかと尋ねました。ポランスキーとロペズ-アレグリアは、自分たちの考えを述べる前にこの船外活動に必要とされることの詳細が知りたいと伝えました。

P4トラスのSAWが回転を始め、恒久的な冷却システムが予定通り動作しているため、ディスカバリー号のクルーは12月14日午前1時17分(同12月14日午後4時17分)に、8時間の就寝に入りました。クルーは12月14日午前9時17分(同12月15日午前0時17分)に起床してSTS-116ミッションで2回目の船外活動の準備を始める予定です。長期滞在クルーは30分後に起床する予定です。

次のSTS-116ステータスレポートは、12月14日午前(同12月15日深夜)、または新規イベントが発生すれば、発行する予定です。

出典:http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/shuttlemissions/sts116/news/STS-116-09.html
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。


  

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