

JAXAでは宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)への回収機能の付加について研究を行っています。
回収機能付加型HTV(HTV-R)は「こうのとり」を最大限に活用・発展させることにより、以下のふたつを実現させることを目標としています。
また、新規技術開発プログラムの推進による、国内宇宙産業振興および次世代を担う技術者への技術伝承も、重要な意義のひとつです。
HTV-RはH-IIBロケットで種子島宇宙センターから打ち上げられ、「こうのとり」と同様の方法でISSにランデブー、ドッキングします。これまでどおり、ISSに物資を補給した後、ISSから各種実験成果などを回収機に積み込みISSから離脱します。地上への帰還のための軌道離脱マヌーバを行った後、回収機を本体から分離し、大気圏への再突入、揚力飛行による誘導制御を行って、回収物にかかる加速度を低く抑えつつ、精度良く目標海域に降りてくる計画です。最後はパラシュートを開傘、着水し、船により回収されます。
将来の有人宇宙船に必須の帰還・回収技術として、HTV-Rでは以下を飛行実証する計画です。
・熱防護(大型ヒートシールド)技術
・揚力飛行制御/定点誘導技術
・熱制御(排熱)技術
・緩降下(大型クラスタパラシュート)技術
・回収技術
HTV-Rは、2010年4月に有人宇宙環境利用ミッション本部内に発足した宇宙ステーション回収機研究開発室を中心に2010年代半ばの打上げを目指した概念検討が進められています。
2010年度は、同本部内においてHTV-Rのミッションが定義され、最終候補として比較した下図の3オプションの内、将来の有人機形態に近いオプション2がこのミッション達成に最も適しているとされました。
2011年度はこの回収機形状をベースとした風洞試験などを実施すると共に、研究から開発準備段階への移行を承認するJAXA内審査に向けた作業を行う予定です。
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オプション0: |
オプション1: 非与圧部内搭載型 |
オプション2: 与圧部置換型 |
直近のISSからの回収ニーズに対応 |
開発規模を押さえた回収機を開発し基本的な帰還技術の実証を行う | 将来の有人機に近い形態での帰還技術の実証を行う |
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