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多目的実験ラック

Multi-purpose Small Payload Rack: MSPR

多目的実験ラック(Multi-purpose Small Payload Rack: MSPR)は、JAXAの実験ラックで、ユーザーが持ち込む小型・汎用的な実験装置を組み込んで、簡単に宇宙実験をできるようにするための実験環境を提供するラックです。

ラック内の実験空間に実験装置を組み込み、電力・通信・映像の機能を提供することで、宇宙での実験を可能としています。

打上げに向けて整備される多目的実験ラック

MSPRの上側には、ワークボリューム(WV)という大きな実験空間があり、ここに小型の実験装置を設置することで様々な実験に対応することができます。MSPRのワークボリュームに設置できる実験装置としては、燃焼実験チャンバー(CCE)、水棲生物実験装置(AQH)が用意されています。
そのほか、電力・通信・映像機能のみを利用した教育、文化、芸術などのイベントにも活用できます。

MSPRは、2011年1月に宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機(HTV2)によるHTV2ミッションで国際宇宙ステーション(ISS)に運ばれ、「きぼう」日本実験棟船内実験室に設置されました。

2015年には、2台目の多目的実験ラック2 (MSPR2)が「こうのとり」5号機で運ばれて、船内実験室に設置されました。こちらは静電浮遊炉(ELF)が設置されています。

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※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA