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コラム ―宇宙開発の現場から―

コラム―宇宙開発の現場から―
まさるくんのロシア出張日記~その8~
皆様、こんにちは。JAXAでタンパク質の結晶生成実験を担当しています佐藤勝と申します。宇宙実験の現場を知って頂くため、ロシアへの出張日記をコラムの形で連載しており、今回が8回目となります。
私は、モスクワから成田に向かう飛行機の中で、この原稿を書いています。 9月10日に打上げられた、タンパク質の結晶生成実験(第3回)のためバイコヌールで作業を行なって来ました。今回の実験には、日本、ロシア、マレーシアの48種類のタンパク質を搭載しています。インフルエンザ、マラリア等の医薬品開発やプラスチックの分解、バイオエネルギーの生産を目指すタンパク質を搭載していますので、11月末の回収が楽しみです。
さて、今回の話題は、ロシア人の生活について、まずは、最近のモスクワの様子をご紹介したいと思います。
今年のモスクワは、140年来の猛暑に見舞われたようで、日本でもテレビや新聞などのニュースで目にされた方も多いと思います。8月初旬には、気温が40℃近くにもなり、高温と乾燥のため発生した森林火災のため、煙が街に充満し外に出歩けない状態になっていたようです。
通訳のロシア人の方のお話では、1週間で外に出たのは20分ほど、殆ど屋内か車の中にいたそうです。そのおかげで、1年分のDVDを見ることができましたと言っておりました。
また、この暑さで、ウオッカを飲んで泳ぎ、水死した人が1000人以上になったというようなニュースもありました。しかし、もともとウオッカを飲んで泳ぐ人がかなりいますし、亡くなる方も結構な数になると聞いていましたので、ロシア人は、この暑さでちょっと増えたかなというくらいにしか思っていないでしょう。
モスクワというと、ソ連時代の暗いイメージと買い物も行列しないとできないという印象をお持ちではないでしょうか? 最近のモスクワは、すっかり様変わりして、とても綺麗な街になってきており、お店の種類も様子も、すっかり欧米並みの状態になっています。有名な赤の広場の隣に「グム」とい国営のデパートがありますが、現在では、ブランド品のお店が軒を連ねており、一般庶民からするとちょっと高値の華になっているようです。
また、モスクワは、ニューヨークを抜いてミリオネラーの数が世界一になったという記事を見かけましたが、やはりお金持ちは多いようです。ある高級スーパーで日本から四角いスイカを30個ほど輸入し、1個20万円くらいで売り出したところ、即日完売してしまったそうです。
モスクワにはロシアの人口の約1割が住んでいますが、ロシアの資本の約7割が集中していますので、ミリオネラーが沢山いても不思議ではないと思います。
さて、次回のコラムも、ロシア人の生活について紹介したいと思います。
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