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コラム ―宇宙開発の現場から―

コラム―宇宙開発の現場から―
まさるくんのロシア出張日記~その2~
皆さん、こんにちは、JAXAでタンパク質の結晶生成実験を担当しています、佐藤勝と申します。皆様に宇宙実験の現場を知って頂くため、ロシアへの出張日記をコラムの形で連載しており、今回が2回目となります。
ロシアは、宇宙開発の分野では、米国と1、2を争う宇宙大国で、冷戦時代はもとより、現在でも特に長期滞在に関する技術と実績は、世界一です。私が担当するタンパク質の結晶生成実験は、ロシアとの協力により、国際宇宙ステーション(ISS)のロシアの実験棟で、2002年から2008年の間に9回の実験を行ってきました。
さて、今回の話題は、出張の楽しみ、ロシアの食事事情について紹介いたしたいと思います。ロシアの食べ物と聞いて、皆さん何を思い浮かべますか?
 -ボルシチ、ピロシキ、キャビア、ウオッカ -といったといころでしょうか? 現在もロシアの国土は非常に広いものですが、ソ連時代には、東ヨーロッパから極東アジアまで、コーカサス地方や中央アジアを含む広大な国土を保有しておりました。このため、食の文化も様々な地域のものが楽しめます。また、ロシア帝政時代には、フランスに非常に憧れを持っており、食事の基本的なところは、フランスのスタイルとなっています。
朝食の特徴的なものとして、「カッシャ」(牛乳で作ったお粥)や「ブリヌイ」(パンケーキ、カッテージチーズやイクラが入ったものあり)があります。 昼食は、ディナーとなるため、基本的にフルコースです。肉や魚と野菜の冷たい前菜。ロシア風のサラダ。「ジュリアン」(サワークリームで作ったグラタンのようなもの)などの暖かい前菜。様々なスープ。メインの料理。デザート。が一般的な流れです。特徴は、サワークリームを良く使うことです。日本人にはあまりなじみがありませんが、様々な料理に使われています。また、ロシア人はスープが大好きです。スープがなければ食事にならないといった部分があり、有名な「ボルシー(チ)」(ビーツ(サトウダイコン)のスープ)の他、「シー」(野菜のスープ)、「サリャンカ」(野菜とピクルスのスープ)「ウハー」(魚のスープ)など様々なものが楽しめます。夕食は、昼食を簡単にし、スープを除いたものが基本になります。メインの料理で特徴的なものは「ビーフストロガノフ」(牛肉のクリーム煮)、「キエフ風カツレツ」(鳥肉のカツレツ、中にバターが入っている)、「ペリメニ」(水餃子)、「シャシャリク」(串焼き肉)などが挙げられます。変わったところでは、「ラグマン」(うどんのスープ)、「ピロフ」(ピラフ)、「マンティ」(肉まん)などは、ウズベキスタンなど中央アジアの料理のため、日本人にも違和感なく楽しめます。食事は、全般的に、塩味が中心で、米国での食事よりも日本人の舌にあっているのではないかと思います。
最近のモスクワは、空前のすしブームとなっており、「たぬき」や「やきとりや」といった日本食(居酒屋)のチェーンのレストランが増えている他、普通のカフェでも、すしバーがあったりします。出張で日本が恋しくなったときでも、手軽に利用できるようになってきました。
さて、食事の話ということで、大分長くなってしまいました。次回のコラムは、ロシアのロケットの発射場がある、バイコヌールついて紹介いたします。
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