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JAXAの宇宙飛行士

本日は、ミッション10日目。最後の船外活動が終了しました

#6

最終更新日:2012年6月21日
写真:船外活動最終日です。最初に小惑星に到着した事を模擬して、地質学的に意味のある場所をミッション・コントロール・センターに報告中です。かなり、実践的な形でデータをとりました

船外活動最終日です。最初に小惑星に到着した事を模擬して、地質学的に意味のある場所をミッション・コントロール・センターに報告中です。かなり、実践的な形でデータをとりました(出典:JAXA/NASA)

写真:船外活動するクルーをモニターし、ミッション・コントロール・センターと協力しながら具体的な作業指示をしたり、データの記録をしたりするのも飛行士の大切な役目です。難しい任務ですが、船外活動と同じぐらい勉強になります

船外活動するクルーをモニターし、ミッション・コントロール・センターと協力しながら具体的な作業指示をしたり、データの記録をしたりするのも飛行士の大切な役目です。難しい任務ですが、船外活動と同じぐらい勉強になります(出典:JAXA/NASA)

写真:ミッション初日、かなり緊張していました

ミッション初日、かなり緊張していました(出典:JAXA/NASA)

写真:キー・ラーゴーでの訓練初日。遥か昔のことに感じます。自分でいうのも何ですが、この時と比べると、今の私は経験を積み、別人のようです

キー・ラーゴーでの訓練初日。遥か昔のことに感じます。自分でいうのも何ですが、この時と比べると、今の私は経験を積み、別人のようです(出典:JAXA/NASA)

将来の有人小惑星探査に必要なデータを取得し、ホッと一息です。航空機の試験飛行と同様に、このようなミッションにとってデータは本当に大切です。有意義なデータを多く取得することができ、ようやく一息つけました。

いまは、厳しい緊張感の続く任務をやり遂げた充実感を感じるとともに、自分が大きく成長したのを感じます。この間、英語でのイベント、ブログの作成を始め、海中での生活、小惑星探査を模擬した船外活動など、初めて体験することばかりで、驚きと感動の連続でした。

約3週間前に、こちらで事前訓練を開始した時のことが、遥か昔に感じられます。

私は、現在42歳です。何の変哲もない中年男ですが、自分自身の可能性に本当に驚いています。

私が新しいことに次々と挑戦するようになったのは、29歳の大晦日からです。その日に一年を振り返った時、1年が非常に短く感じました。24時間待機についている時でしたので、先輩パイロットにその感想を話したところ、「それは、あたりまえだ。29歳のお前にとっての1年は29分の1年(1/29年)だ。お前の子供は、まだ幼いだろ。物心がついて間もないから、その子にとって1年は、1分の1年(1/1年)で、1年をすごく長く感じているんじゃないかな?」と言われました。その言葉に妙に納得し、このまま行ったら年を取るにつれて時の流れがどんどん加速し、あっという間に人生の終わりを迎える事に気づき、恐怖を覚えました。そこで、加速していくように感じる時の流れを遅くする方法を必死に考えた上で出した結論が、新しいことに挑戦し続けることでした。子供が1年をしっかりと1分の1年(1/1年)に感じているのは、見るもの感じるものが全て新しく、日々感動に満ちているからです。私のような人間が、これと同じ効果を得るためには、新しいことを体験し続けるしかありません。ルーチンワークは、時の流れを加速させると思うのです。この考え方が正しいのかはわかりませんが、29歳から42歳までの人生を自身で振り返ると、本当に長く感じます。この間、色々な体験をし、驚きと感動の連続でした。

このミッションも終わりが近づいています。実は、最近は海中での生活にも慣れて、時の流れを早く感じ始めています。アクエリアスでの生活は、快適でいつまでも海中に住んでいたい気分になっているのですが、きっと龍宮城から地上に帰るべき時が近づいているのでしょう。私はやはり海亀ではなく宙亀なのです。

浦島太郎の様にあっという間にお爺さんにならないために、地上に帰ってからも新しい挑戦を続けて行きたいとおもいます。

次はきっと、地上からの日記になりますね。

 
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