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JAXAの宇宙飛行士

さて、いよいよキー・ラーゴーでの訓練が開始されました

#2

最終更新日:2012年6月 5日
写真:クルーの集合写真

クルーの集合写真(出典:JAXA/NASA)

実際にアクエリアスでの生活が開始されるのは、6月11日からですが、我々が居住する「アクエリアス」に関する訓練や特別な潜水具を使用しての潜水訓練等、それまでに訓練しなければならない事が山ほどあります。特に、私は海でダイビングをした経験が少ないので、一生懸命訓練しないと、他のクルーに迷惑をかけてしまうことになりかねません。しっかりと、教官のいう事を聞き、知識と技能を吸収する必要があります。海でのミッションは、空や宇宙でのミッションと同様に様々な危険要素がありますので、訓練時から徹底した安全管理が行われています。ただ、当然のことながら、周りの人々がいくら注意していても、本人の意識が低ければ、安全は確保できません。私がテストパイロットをしている時の上司が、「不安全要素は、初心者の技量未熟と、熟練者の油断」と言っていたのを思い出します。新米飛行士の私としては、人一倍努力して技量を向上させなければなりませんね。

写真:マスクを取り外し、再装着する訓練

マスクを取り外し、再装着する訓練(出典:JAXA/NASA)

写真:ボンベの空気を共有する訓練、コマンダーのドッティーさんと共に

ボンベの空気を共有する訓練、コマンダーのドッティーさんと共に(出典:JAXA/NASA)

さて、具体的な訓練内容です。訓練初日の午前中は、訓練全般の注意事項や「アクエリアス」に関する講義を受け、午後にスキューバ・ダイビングを行いました。私が海でダイビングするのは、これが5回目、しかも1年ぶりです。宙亀は、海亀になれるのでしょうか?

訓練の内容自体は、スキューバの基礎的な技能の確認でしたので、特に問題は無かったのですが、潮の流れが速いのには少し驚きました。海は魚もたくさんいて美しく、ダイビングは楽しいのですが、やはり、十分注意していないといけない事を実感しました。

海に潜って実施する今回のミッション、自衛隊での飛行ミッション。双方に共通していることがあります。お恥ずかしい話ですが、実はミッション前は、恐怖との戦いです。

なぜ、怖いのか? それは、ミッションに付随する危険を自分が承知しているからではないかと考えています。ただ、その恐怖を克服する方法も、これまでの経験で学んできました。

ミッション前に最悪の事態について考えていると、恐怖心が湧いてくるのですが、ミッションに付随する危険を軽減するための努力(例えば、事前の厳しい訓練であったり、飛行中に頻繁に計器の点検を行う等)を継続的に行うことで、少しづつ恐怖を克服できるようになっていきます。

自分の周りに潜む危険にアンテナを張って、その危険を軽減する努力を続けるのが、恐怖を克服し、ミッションを楽しむ私なりの秘訣です。

海をゆったり泳ぐ海亀も、のどかに見えますが、きっと危険を避ける努力を継続して生き残ってきたのでしょう。ちなみに、今日の海は透明度も良く、たくさんの魚たちも見ることができました。でも、海亀はいませんでした・・・。まだ、海の中で未熟な私には会いに来てくれないようです。

今週の事前訓練が終わるまでに、しっかりと必要な技術を身につけ、安全を確保しながらもミッションを楽しめるようにしたいと思います。

今日は真面目な話が多くなってしまい、少し退屈だったかもしれませんね。今後も時間を見つけてできる限り興味深いレポートができるように頑張りますので、引き続き応援をよろしくお願いします。


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