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JAXA宇宙飛行士活動レポート

JAXA宇宙飛行士活動レポートに連載している油井・大西・金井宇宙飛行士が綴るコラム記事“新米宇宙飛行士最前線!”のバックナンバーです。
最終更新日:2012年12月20日

いつも、宙亀日記を読んで頂き、本当に有難うございます。3人とも、訓練の合間に時間を見つけて一生懸命書いていますので、今後ともよろしくお願いしますね。

さて、11月は語学と体力トレーニングに明け暮れた1ヶ月でした。この二つの能力は、宇宙飛行士として訓練をしたり、仕事をしたりする上で基本となる重要な能力です。ですから、2015年のフライトに向けて本格的な訓練が始まる前に、少しでも能力を高めておきたいと思い、出来るだけ多くの時間を費やしました。

一方で、この二つの能力は、歳を重ねるごとに、向上させるのが難しくなってくる分野でもあります。そういった意味でも、私は他の2名の新米飛行士よりも沢山の努力をしなければいけないわけです。

私と同年代、或いは年上の皆様方!自分が老いていっていることをしっかりと自覚していますか?

確かに、自分が歳をとり、肉体的にも衰えていくのは残念なことです。でも、私がよく自分に言い聞かせていることは、「不快な現実をしっかりと受け止める事が、問題解決の第一歩である」或いは「今あまり考えたくない事は、実は今一番考えなければいけない事!後回しにせずに、今問題を解決する!」ということです。

私は、これまで本当に多くの時間を語学と体力錬成に費やしましたが、これは自分が歳をとり、体力も記憶力も衰えてきているという不快な現実を直視した上で、対策を練った結果なのです。

一方で、更に気を付けなければいけないことは、歳を重ねるにつれて、多くの人達が自分に気を遣ってくれるようになる事です。多少の気遣いは礼儀でもあり、潤滑油の様な物ですから必要だとは思いますが、過度の気遣いは私にとってマイナスだと思っています。周囲が気を遣いすぎて、不快な情報や意見を私に言ってくれなくなったとしたら、私は不快な現実を見るどころか、それに気付く事も出来なくなってしまう訳です。当然、対策を考えることもできず、状況は悪化するばかりですね。

歴史をみれば、多くの国・組織・個人がこの間違いを犯し、衰退していきました。ツイッターでもお話ししましたが、私が自分にとって不快な情報やニュースを真剣に集めるのはこの為なのです。ですから、この日記やツイッター、或いは宇宙開発のあり方等に対する皆様方の率直なご意見をお待ちしています。私を厳しい言葉で叱咤激励して下さい!今後ともよろしくお願いします!

写真:訓練中の写真がないので、慌てて家で写真を撮りました(笑)。指で体を支えながら腕立て伏せをすると、握力も同時に鍛えられると聞き、実施しています。工夫しながら、自分の弱点を克服しようと、日々努力しています。(いきなりやると、怪我をしてしまうかもしれないので注意してください!)

訓練中の写真がないので、慌てて家で写真を撮りました(笑)。指で体を支えながら腕立て伏せをすると、握力も同時に鍛えられると聞き、実施しています。工夫しながら、自分の弱点を克服しようと、日々努力しています。(いきなりやると、怪我をしてしまうかもしれないので注意してください!)

※写真の出典はJAXA



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