このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。

<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ
  • Menu01
  • Menu02
  • Menu03
  • Menu04
  • Menu05
  • Menu06
  • Menu07

JAXA宇宙飛行士活動レポート

このエントリーをはてなブックマークに追加

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2014年12月

最終更新日:2015年1月23日

JAXA宇宙飛行士の2014年12月の活動状況についてご紹介します。

油井宇宙飛行士、ISS長期滞在に向けた訓練を実施

国際宇宙ステーション(ISS)の第44次/第45次長期滞在クルーである油井宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)でISS長期滞在に向けた訓練を行いました。

船外活動に関わる訓練の一環では、ISSの「クエスト」(エアロック)と同様の機能を持つSSATA(Space Station Airlock Test Article)と呼ばれる訓練設備を利用して、船外活動の準備作業手順を確認する訓練を行いました。この訓練で油井宇宙飛行士は、ISSで使用されている本物の船外活動ユニット(Extravehicular Mobility Unit: EMU)を着用し、減圧されたSSATAの中でクエストとEMUの装備品の操作を確認しました。

また、油井宇宙飛行士は、環境衛生システム(Environmental Health System: EHS)の運用手順を確認する訓練も行いました。EHSは、ISS船内の音響環境・放射線量・空気組成などを調べる装置から構成されるシステムで、ISS船内の環境を定期的にモニタするために利用されています。

その他には、米国のISSトイレ(Waste and Hygiene Compartment: WHC)の使用方法やメンテナンス方法についての訓練や、ISSの運用技術を維持するためにISS滞在中に用いる軌道上訓練用のシステムの使い方に慣れるための訓練を行いました。

油井宇宙飛行士は、微小重力環境での長期滞在によって身体に起こる変化を調べる研究の被験者として、さまざまな医学データの取得も行いました。

大西宇宙飛行士、ISS長期滞在に向けた訓練を実施

国際宇宙ステーション(ISS)の第48次/第49次長期滞在クルーである大西宇宙飛行士は、12月前半はロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センターで訓練を行い、12月後半はNASAジョンソン宇宙センター(JSC)で訓練を行いました。

ロシアでは、ソユーズ宇宙船とISSのロシアモジュールの訓練を行いました。ソユーズ宇宙船については、ロシアの宇宙飛行士と一緒に、飛行中の運用を想定した訓練を繰り返しました。大西宇宙飛行士らは、打上げからISSにドッキングするまでと、ISSから分離後の大気圏突入時に実施するソユーズ宇宙船の操作を、シミュレータを使用して訓練しました。訓練では、不具合が発生した場合も想定して手動でソユーズ宇宙船を操縦する手順も確認しました。ロシアモジュールに関しては、通信システムについて重点的に訓練を行い、一通りの訓練を終えた後に試験を受けました。

JSCでは、医学運用に関わる訓練が中心でした。大西宇宙飛行士は、ISS滞在中に医療担当クルー(Crew Medical Officer: CMO)が他のクルーに対して行う医学検査や救急処置法について訓練を行ったほか、環境衛生システム(Environmental Health System: EHS)を利用してISS船内の放射線量を計測する方法や、ISSに備えられている運動設備の使用方法などを確認しました。

現在、大西宇宙飛行士は、日々の訓練の様子などをGoogle+で紹介しています。是非、ご覧になってください。アカウントをお持ちの方は、フォローをよろしくお願いします。

Google+

金井宇宙飛行士がバイオメディカル・ベーシックス訓練を実施

金井宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)において、バイオメディカル・ベーシックス訓練を行いました。

1週間にわたる訓練の中で、細胞学と細菌学の座学と実習に加えて、軌道上で自らの身体を超音波検査することを想定した実習も行いました。この訓練を通じ、金井宇宙飛行士は、生命科学実験に関して、軌道上で実施する宇宙実験の意義や作業の手技について理解を深めることができました。



ジョンソン宇宙センターでは、宇宙ミッションに有用な知識や技能を磨くための様々な訓練を行っています。

今回の訓練は、分子生物学に関するもので、医科大の学生時代に戻った気分で、先輩や同期の宇宙飛行士と和気あいあい、良い雰囲気で実験室での実習を行ってきました。

無重量環境下で、地上の実験室と同じような作業をするためには色々な工夫が必要ですが、現在、すでに宇宙ステーションでは、免疫学や分子生物学に関して多くの実験が行われています。

世界中の大学や研究機関に、どんどん宇宙ステーションの特殊な実験環境を利用してもらうことで、生命科学分野の研究における、ますますの進歩が期待されています。

野口宇宙飛行士が第21回アジア太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF-21)に出席

野口宇宙飛行士は、12月2日から5日にかけて、日本科学未来館および国際交流館プラザ平成で開催された第21回アジア太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF-21)に出席しました。

APRSAFは、アジア太平洋地域各国の宇宙機関・行政機関などの関係者が一堂に会し、宇宙開発に関する最新動向の情報交換や、国際協力活動の実施に向けた議論などを行うアジア太平洋地域最大規模の宇宙関連会議です。1993年より開催されており、日本での開催は9年ぶりとなります。

写真:より大きな写真へ

野口宇宙飛行士が進行を務めたセッションの様子(出典:JAXA)

12月4日に行われた“国際宇宙ステーションとその先へ~国際的な宇宙探査に向けて”と題した特別セッションでは、野口宇宙飛行士が進行を務めました。

このセッションにおいて、野口宇宙飛行士は、マレーシア宇宙庁のMhd Fairos Asillam氏とタイ国立科学技術開発庁のKritsachiai Somasaman氏を迎え、それぞれの国にISSがもたらした恩恵や、国際協力による宇宙探査の展望について意見を交わしました。

今回のAPRSAFでは、アジア・太平洋地域における「きぼう」日本実験棟の利用推進を行うKibo-ABCの活動報告も行われました。

第21回アジア・太平洋地域宇宙機関会議」を東京で開催しました

米露ISS1年滞在クルーの記者会見に野口宇宙飛行士が出席

写真

記者会見の様子(出典:JAXA)

フランス パリにある国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)本部にて、現地時間の12月18日、国際宇宙ステーション(ISS)に1年間長期滞在する米国とロシアの宇宙飛行士が記者会見を開きました。会見には、米国とロシア以外の各極の宇宙飛行士も列席し、JAXA宇宙飛行士を代表して野口宇宙飛行士が出席しました。

会見で野口宇宙飛行士は、米露宇宙飛行士のISS1年滞在について、「生物医学研究での大きな成果が期待できると同時に、将来の宇宙探査に向けても全世界にとって有益なことだ」と、その意義を述べました。

1年間にわたるISS長期滞在を通じて、より長期間の宇宙滞在がヒトの身体にどの様な影響を与えるか調べられるほか、骨・筋肉を維持する対策の評価などが実施される予定です。この様な研究を通して、将来の月・小惑星・火星への有人探査に向けて貴重な知見を得ることになります。

1年滞在クルーに任命されているNASAのスコット・ケリー宇宙飛行士とロシアのミカエル・コニエンコ宇宙飛行士は、2015年3月からISS長期滞在を開始する予定です。


≫JAXA宇宙飛行士活動レポートの一覧へ戻る

 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約