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JAXA宇宙飛行士活動レポート

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JAXA宇宙飛行士活動レポート 2014年11月

最終更新日:2014年12月19日

JAXA宇宙飛行士の2014年11月の活動状況についてご紹介します。

油井宇宙飛行士、ソユーズ宇宙船(41S)のバックアップクルーとしてプライムクルーに同行

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ソユーズTMA-15M宇宙船の前でポーズを取る油井宇宙飛行士らバックアップクルー(出典:FSA)

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ソユーズ宇宙船の操縦訓練を行う油井宇宙飛行士らバックアップクルー(出典:FSA)

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記者会見を行う41Sのプライムクルーとバックアップクルー(出典:FSA)

国際宇宙ステーション(ISS)の第44次/第45次長期滞在クルーである油井宇宙飛行士は、11月24日にソユーズTMA-15M宇宙船(41S)が打ち上げられる直前まで、41S搭乗クルーのバックアップクルー(交代要員)の任務を務めました。

11月上旬、41Sのプライムクルーと油井宇宙飛行士らバックアップクルーは、ロシアの星の街で過ごしました。油井宇宙飛行士らは、ロシアに滞在する間、ロシアの宇宙開発の歴史に関連が深い場所を訪問する伝統行事の一環で、星の街にある博物館やモスクワの赤の広場を訪れました。

その後、プライムクルーとバックアップクルーは、それぞれ11月11日と12日に、ソユーズ宇宙船の打上げが行われるカザフスタン共和国のバイコヌールに移動しました。

バイコヌールでは、打上げに向けた最終準備に取り組みました。クルーは、バイコヌール宇宙基地で整備が行われていたソユーズTMA-15M宇宙船に搭乗して機器の操作性や物資の搭載状況などを確認しました。また、シミュレータを使用して、ソユーズ宇宙船を操縦する手順を確認する訓練も行いました。打上げ直前まで、健康状態を確認するために医学検査も日々受けました。

油井宇宙飛行士らバックアップクルーの任務は、ソユーズ宇宙船の打上げ直前に解かれました。41Sクルーを乗せたソユーズ宇宙船は、11月24日午前6時01分にバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。

今後、油井宇宙飛行士は、半年後に控えた自身の第44次/第45次長期滞在ミッションに向けて、引き続き訓練を行っていきます。

大西宇宙飛行士、ISS長期滞在に向けた訓練を実施 米国では野外リーダーシップ訓練に参加

国際宇宙ステーション(ISS)の第48次/第49次長期滞在クルーである大西宇宙飛行士は、自身の長期滞在ミッションに向けて、11月前半は米国で訓練を行い、11月後半はロシアで訓練を行いました。

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NOLS訓練に参加したメンバー(出典:JAXA/NASA)

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NOLS訓練の様子(出典:JAXA/NASA)

米国では、11月3日から11月10日にかけて、ニューメキシコ州にあるヒラ国立森林公園で実施された野外リーダーシップ(National Outdoor Leadership School: NOLS)訓練に参加しました。

NOLS訓練とは、約1週間に渡って集団で山岳地を移動しながら野外生活を送り、チーム行動能力(自己管理やリーダーシップ、フォロワーシップ、チームワーク、状況に応じた意思決定など)を培うための訓練です。訓練に参加するメンバーは、天候の変化などの不測の事態が起きうる自然環境下で集団生活を送り、協力して行動をともにすることで、ISS長期滞在時に重要となるチーム行動能力を実践を通して身に付けます。今回の訓練には大西宇宙飛行士の他に、NASAとESA(欧州宇宙機関)の宇宙飛行士などが参加しました。

大西宇宙飛行士らは、森林や草原、丘陵、岩場などの様々な自然環境を持つ広大なヒラ国立森林公園の中で、約1週間にわたって野外生活を送りました。訓練中は日替わりで、メンバーの中でリーダーを交替し、多様なリーダーシップの下でチーム行動能力を学びました。大西宇宙飛行士自身もリーダーを務め、刻々と状況が変わる中で、メンバーの意見や健康状態、天候などを考慮した上で行動計画を練ってチームを統率し、目的を成し遂げるという貴重な経験を積みました。

ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センターでは、ソユーズ宇宙船とISSのロシアモジュールに関わる訓練を行いました。

ソユーズ宇宙船の訓練では、ロシアの宇宙飛行士と組んでのシミュレーション訓練が11月から開始されました。大西宇宙飛行士はソユーズ宇宙船で飛行する間、レフトシーターとしてコマンダーを補佐します。今回の訓練から、より実運用に近い訓練が始まったことになります。クルーはソユーズロケットの打上げからISSへのランデブー・ドッキング、ISSから分離後の大気圏突入時に実施するソユーズ宇宙船の操作をシミュレータを使用して訓練しました。訓練中は火災や急減圧、酸素漏れなどの異常事態が模擬され、クルーとしていかに協力してそれらの事態に対処するか、そしていかに安全に地球に帰還するかを学びました。今後打上げまでの間、同様のシミュレーション訓練を継続しながら、クルー全体のパフォーマンスに磨きをかけていくことになります。

ロシアモジュールについては、熱制御システム、姿勢制御・航法システム、通信システムについて訓練を行いました。

金井宇宙飛行士がT-38ジェット練習機の整備訓練を実施

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T-38ジェット練習機の整備を行う金井宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

金井宇宙飛行士は、11月3日から14日にかけて、米国テキサス州ヒューストンのエリントン飛行場にて、T-38ジェット練習機の整備訓練を行いました。

この訓練は、T-38ジェット練習機のメンテナンス作業を通して、工具の使い方や機器の取り扱いに慣れるために行われました。国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する宇宙飛行士は、ISS滞在中にシステム機器と実験機器のセットアップ作業やメンテナンス作業に従事することから、機器を取り扱う上で必要となる基本的な技術や知識を向上させるために、この様な訓練も行っています。

金井宇宙飛行士は、整備士の指導の下、さまざまな工具を利用してT-38ジェット練習機の機器の取外し作業や組み込み作業を行いました。

星出宇宙飛行士が低圧環境適応訓練を実施

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低圧環境適応訓練を行う星出宇宙飛行士(出典:JAXA)

星出宇宙飛行士は、筑波宇宙センターにて、低圧環境適応訓練を行いました。

この訓練は、低圧環境や急減圧が人体に与える影響を体験するための訓練です。宇宙飛行士が安全に飛行する上で、低圧環境下で起こる低酸素症の兆候を早期に自覚することや、急減圧で起こる環境の変化を体験しておくことが重要なため、宇宙飛行士は定期的にこの様な訓練を受けています。

設備内に入った星出宇宙飛行士を含む被訓練者は、低酸素時の思考能力の変化を調べるために簡単な計算問題を解いたり、急減圧を体験しました。


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