このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。

<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ
  • Menu01
  • Menu02
  • Menu03
  • Menu04
  • Menu05
  • Menu06
  • Menu07

JAXA宇宙飛行士活動レポート

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2014年7月

最終更新日:2014年8月25日

JAXA宇宙飛行士の2014年7月の活動状況についてご紹介します。

星出宇宙飛行士がコマンダーとして第18回NASA極限環境ミッション運用(NEEMO18)訓練に参加


アクエリアス船内にて、星出、ペスケ両宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)


船外活動を行うペスケ宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

星出宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在に向けた訓練の一環として、米国フロリダ州タバナー沖にて第18回NASA極限環境ミッション運用(NEEMO18)訓練にコマンダーとして参加しました。

この訓練は、「アクエリアス」と呼ばれる海底研究室に、複数のクルーと一緒に数日間滞在し活動することで、隔離された環境におけるチーム行動能力向上を図り、ISS長期滞在や将来の有人宇宙探査に備えることを目的としています。

星出宇宙飛行士は、NASAのジャネット・エプス宇宙飛行士、マーク・ヴァンデハイ宇宙飛行士、欧州宇宙機関(ESA)のトマ・ペスケ宇宙飛行士の3名と、技術支援者2名の計6名で、7月21日から7月29日の9日間、アクエリアスに滞在しました。

アクエリアス周辺では、サンプルの採取技術や、ツールの操作性検証、作業手法の開発・検証を目的に、小惑星や火星での船外活動を模擬した活動を行いました。地球から遠く離れた場所での作業環境を想定し、地上の管制官との通信の遅れも模擬されました。

また船内では、ISSやより遠くへの有人宇宙探査を見据えた医学科学実験や機器類を検証する実験などが行われました。

訓練期間中、星出宇宙飛行士は、クルーの安全に気を配りつつ、ミッションを確実に実施すべく、コマンダーとしてチームをまとめました。

第18回NASA極限環境ミッション運用(NEEMO18)訓練

油井宇宙飛行士、ISS長期滞在に向けた訓練を実施

国際宇宙ステーション(ISS)の第44次/第45次長期滞在クルーである油井宇宙飛行士は、7月中旬まで米国のNASAジョンソン宇宙センター(JSC)で訓練を行い、7月下旬はロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センターで訓練を行いました。


船外活動で使用する工具の操作を確認する油井宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA/James Blair)

JSCでは、ISSの運用に関わるさまざまな訓練を行いました。ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)に関わる訓練では、ISSに接近した無人の補給船を把持するSSRMSの操作訓練や、SSRMSの操作技術を維持するためにISS滞在中に行う訓練の手順確認などを行いました。船外活動に関連した訓練では、船外活動ユニットのサイズを調節する手順や船外活動で使用する工具の操作などを確認しました。油井宇宙飛行士は、ISSの電力系統の不具合への対処訓練や、他のクルーが心肺停止状態になってしまったことを想定した救急訓練なども実施しました。

また、ISSで行われている医学研究に関する訓練も行いました。筋萎縮や骨量減少を最小限に抑える運動プログラムの開発を目的としたSPRINTと呼ばれる実験の一環でISS滞在中のクルーが実際に実施する運動方法を行ったり、微小重力下に長期滞在する宇宙飛行士の身体の大きさの変化や変わり易さを理解するために行われているBody Measuresと呼ばれる実験の実施手順を確認しました。

ロシアでは、ソユーズ宇宙船を手動操縦する技能を向上するための訓練を重点的に行い、ISSへの接近やドッキング、大気圏突入時における機器の操作を、シミュレータを使用して訓練しました。人工的に模擬重力を発生させる大型のセントリフュージを使用して、ソユーズ宇宙船大気圏再突入時にクルーの身体にかかる加重を実体験する訓練も実施しました。

大西宇宙飛行士、ISS長期滞在に向けた訓練を実施

国際宇宙ステーション(ISS)の第48次/第49次長期滞在クルーである大西宇宙飛行士は、7月上旬はロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センターで訓練を行い、7月中旬以降は米国のNASAジョンソン宇宙センター(JSC)で訓練を行いました。

ロシアでは、ソユーズ宇宙船内でクルーが生活するための環境を整える生命維持システムについて学ぶために、講義やシミュレータを使用した訓練を行いました。訓練の最後には、これまでに習得した知識・技術を確認するための試験を受け、生命維持システムの訓練を修了しました。ソユーズ宇宙船については、ISSとのドッキング部に空気漏れがないことを確認するリークチェックシステムについての訓練も受けました。ISSのロシアモジュールに関しては、船内の構造や機器の配置を熟知するための訓練を行いました。

JSCでは、船外活動に関わる訓練を多く行い、船外活動の標準的な作業手順や、船外機器のメンテナンス作業の概要、船外活動で使用する工具の確認などのほかに、船外活動の出入り口となる「クエスト」(エアロック)に備えられている機器に関する訓練を行いました。

その他、ISSの米国側のシステム全体を管理する監視制御システムや、通信制御システム、熱制御システムについての訓練なども行いました。


≫JAXA宇宙飛行士活動レポートの一覧へ戻る

 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約