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JAXA宇宙飛行士活動レポート

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2011年1月

最終更新日:2011年2月25日

JAXA宇宙飛行士の2011年1月の活動状況についてご紹介します。

古川宇宙飛行士のISS長期滞在に向けた訓練

国際宇宙ステーション(ISS)の第28次/第29次長期滞在クルーである古川宇宙飛行士は、長期滞在に向けて訓練を継続しています。


写真:シミュレータを使用してロボットアームの操作訓練を行う古川宇宙飛行士

シミュレータを使用してロボットアームの操作訓練を行う古川宇宙飛行士(出典:JAXA)

1月上旬は、筑波宇宙センター(TKSC)にて、「きぼう」日本実験棟のロボットアームと、「きぼう」で実施する実験に関わる訓練を行いました。「きぼう」ロボットアームに関わる訓練では、シミュレータ上でロボットアームを操作し、親アーム先端の子アームを「きぼう」船外実験プラットフォーム上の保管場所に取り付ける作業などを想定した手順を実施し、操作技術に磨きをかけました。実験に関わる訓練では、ライフサイエンス実験「植物の重力依存的成長制御を担うオーキシン排出キャリア動態の解析(CsPINs)」実験を実施する上で必要になるクルーの作業手順を確認しました。

1月中旬からは米国に戻り、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)で訓練を行いました。


写真:医療機器を確認する古川(奥)、マイケル・フォッサム(手前)両宇宙飛行士

医療機器を確認する古川(奥)、マイケル・フォッサム(手前)両宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

古川宇宙飛行士は、ISSに実際に搭載されている医療機器を確認するとともに、血圧計・血中酸素飽和度測定計の使用方法や、注射器の取り扱い方法などを確認しました。医師のバックグラウンドを持つ古川宇宙飛行士は、長期滞在中に医療担当クルー(Crew Medical Officer)を務め、他のクルーが怪我などをした場合に手当てに当たります。


写真:ISSの緊急事態を想定した訓練に参加した第28次長期滞在クルー

ISSの緊急事態を想定した訓練に参加した第28次長期滞在クルー(出典:JAXA/NASA)

また、第28次長期滞在クルー6人全員で、ISSのモックアップ(実物大の訓練施設)を使用して、火災や空気汚染、減圧などの発生を想定した対応訓練を実施し、クルー間および地上の飛行管制官とのコミュニケーションの取り方を重点的に確認しました。

そのほか、ISSで日常的に行われている物品の在庫管理システムのデータ更新、トイレのメンテナンス、日課の運動などをタイムラインに沿ってシミュレーションし、ほかのクルーと協調しながら作業を進める訓練も行いました。

星出宇宙飛行士のISS長期滞在に向けた訓練

国際宇宙ステーション(ISS)の第32次/第33次長期滞在クルーである星出宇宙飛行士は、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)にて、ISS長期滞在に向けて、新型のソユーズTMA-M宇宙船に関わる訓練を行いました。

訓練では、帰還モジュールのパネルスイッチの配置や操作方法、ソユーズ宇宙船の通信システム、推進システム、ドッキングシステム、姿勢制御システムなどについて、講義を受けるとともにシミュレータを使用した実技などを行い知識を深めました。その他、酸素供給や船内圧力制御、食料や水供給、トイレなどから構成されるソユーズ宇宙船の生命維持システムや、ソコル与圧服などについても訓練を受けました。



7年前に古川・山崎宇宙飛行士と受講したソユーズ宇宙船の訓練ですが、新型の宇宙船になって若干変わっているシステムもあれば、全く変わっていないものもあり、「モデルチェンジ」を興味深く学ぶことができました。訓練インストラクターとも7年前を思い出しながら、時に昔話に花をさかせることもありました。

宇宙飛行士候補者訓練

油井、大西、金井宇宙飛行士候補者は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)を拠点とした米国での宇宙飛行士候補者訓練を継続しています。


写真:シミュレータ上でロボットアームを操作する油井宇宙飛行士候補者

シミュレータ上でロボットアームを操作する油井宇宙飛行士候補者(出典:JAXA/CSA)

3人は、T-38ジェット練習機での飛行訓練や語学訓練を継続したほか、大西宇宙飛行士候補者は、JSCにある無重量環境訓練施設(Neutral Buoyancy Laboratory: NBL)での船外活動訓練や、ISS訓練の一環としてシミュレーション訓練を行いました。シミュレーション訓練では、野口宇宙飛行士とともにクルー役として参加し、野口宇宙飛行士が長期滞在ミッション等で培ってきた知識や技術を直々に教わりました。

また、油井宇宙飛行士候補者は、国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアームシステム(Mobile Servicing System: MSS)の運用に必要な知識を習得することを目的に、MSSの開発を担当したカナダ宇宙庁(CSA)を訪れ、約2週間にわたりMSSの運用に特化した訓練を行いました。

訓練は、MSSの概要を学ぶことから始まり、ロボットアームの構造やMSSの設計概念、操縦者の目となるカメラの操作方法、MSS全体での運用、宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)の把持およびリリース操作などについて、シミュレータでの実技や講義、模型を使用したイメージトレーニングなどを通して学びました。

山崎宇宙飛行士、滋賀県と兵庫県を訪れ講演を実施


写真:神戸ポートピアホテルでの講演の様子

神戸ポートピアホテルでの講演の様子(出典:JAXA)

山崎宇宙飛行士は、滋賀県の大津市立瀬田小学校(主催:瀬田学区社会福祉協議会)と、兵庫県神戸市の神戸ポートピアホテル(主催:神戸市立青少年科学館)にて、講演を行いました。

講演では、自らが搭乗したスペースシャトル「ディスカバリー号」によるSTS-131ミッション時の写真や映像を交えながら、ミッション中の任務や宇宙での生活、ミッション中に実施した実験などを紹介しました。

また、ミッションの説明のほかに、国際宇宙ステーション(ISS)から地球を眺めたときに地球自体が生き物のように見えたことや、地球に帰還した際に草木の香りを感じ、あらためて自然の大切さに気づいたことなど、宇宙に行った体験を通して感じたことについても語りました。


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