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JAXA宇宙飛行士活動レポート

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2010年4月

最終更新日:2010年5月31日

JAXA宇宙飛行士の2010年4月の活動状況についてご紹介します。

ISS長期滞在中の野口宇宙飛行士の活動については、JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在ページをご覧ください。

STS-131ミッション中のJAXA宇宙飛行士の活動


写真:山崎宇宙飛行士を乗せたスペースシャトル「ディスカバリー号」の打上げ

山崎宇宙飛行士を乗せたスペースシャトル「ディスカバリー号」の打上げ(出典:NASA)

山崎宇宙飛行士が搭乗したSTS-131ミッションにおいて、JAXA宇宙飛行士は、さまざまな形で支援に加わりました。

若田宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にて取材中の日本人報道関係者向けに、山崎宇宙飛行士がミッション中に担当したロボットアーム操作について解説を行いました。国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給がメインであるSTS-131ミッションにおける「レオナルド」(多目的補給モジュール1)取付け作業の重要性や、山崎宇宙飛行士の作業内容、ISS長期滞在クルーとしてISSに滞在する野口宇宙飛行士との連携作業などの詳細について説明しました。

STS-131ミッション中にアンモニアタンク(Ammonia Tank Assembly: ATA)を交換した際、ATAの加圧用窒素タンク(Nitrogen Tank Assembly: NTA)のバルブが閉じたまま開かなくなる問題が発生し、NASAでは、STS-131ミッションに第4回船外活動を追加してNTAを交換することが検討されました。JSCの無重量環境訓練施設(Neutral Buoyancy Laboratory: NBL)のプールを使用したNTAの交換手順の検証試験に、実際に宇宙でNTAを扱った経験のあるマイケル・フォッサム宇宙飛行士とともに、古川宇宙飛行士も参加しました。ふたりは、どの様な手順で交換作業を行うと効率が良いか、船外活動クルーの立場に立って検証にあたりました。


写真:CAPCOM業務中の星出宇宙飛行士

CAPCOM業務中の星出宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

また、星出宇宙飛行士は、STS-131ミッションの間、NASAのミッション・コントロール・センター(Mission Control Center: MCC)にて、NASAの飛行管制官の一員としてスペースシャトルとの交信を担当するCAPCOM(Capsule Communicator)を務め、山崎宇宙飛行士らSTS-131クルーの活動を地上から支援しました。

STS-131ミッション


STS-131ミッションでは宇宙と地上でのJAXA宇宙飛行士の活躍が光りました。軌道上では山崎宇宙飛行士がロボティクス操縦や物資移送責任者としての任務を確実に果たし、ISS長期滞在中の野口宇宙飛行士がISS組立て・物資補給作業をしっかりと支援してくれました。地上では星出宇宙飛行士がCAPCOMとして、また古川宇宙飛行士が船外活動手順開発を担当するなど、ミッション成功に寄与しており、ISS計画への日本人宇宙飛行士の大きな貢献を印象付けたミッションだったと思います。

宇宙飛行士候補者訓練

油井、大西、金井宇宙飛行士候補者は、米国での宇宙飛行士候補者訓練を継続しています。

3月から4月にかけて、国際宇宙ステーション(ISS)に関わる訓練を中心に、T-38ジェット練習機を使用した飛行訓練やロシア語の訓練を行いました。

ISSに関わる訓練では、ISSの電力システムや、データ・ビデオ・音声データなどを伝送する通信システム、機器の温度を適正に保つための熱制御システム、船内でクルーが生活するための環境を提供する環境制御・生命維持システムなどの主要なシステムについて訓練を行いました。その他にも、ISSで行われている実験、ISSの構造や機構、ISSの運用モードや軌道・姿勢の制御方法、ISSで使用されている運動器具、物資の管理システムなどについて学び、ISSに関する知識を深めました。


写真:報告会での記念撮影(左から大西、油井、金井宇宙飛行士候補者)

報告会での記念撮影(左から大西、油井、金井宇宙飛行士候補者)(出典:JAXA/NASA)

また、船外活動やロボットアーム操作に特化した訓練も各々のスケジュールで進めています。3人はその他に、宇宙環境が人体に与える影響を研究する宇宙医学や、地質学、天文学の講義も受けました。

4月のSTS-131ミッション期間中には、訓練の合間を縫って、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)に集まった記者らに対し、訓練状況の報告会を行いました。

平成22年度科学技術週間 筑波宇宙センター特別公開

写真:講演の様子

古川宇宙飛行士の講演の様子(出典:JAXA)

科学技術週間に合わせて4月17日に開催された筑波宇宙センター特別公開に、ヒューストンから古川宇宙飛行士が生中継で参加し、「宇宙ステーション長期滞在とその訓練」と題した講演を行いました。

講演では、国際宇宙ステーション(ISS)滞在中に行う作業や、打上げ・帰還時に搭乗するソユーズ宇宙船および長期滞在に向けて現在行っている訓練、ISSで行われている実験とその成果について紹介しました。

会場からの質問コーナーでは、宇宙飛行士を目指したきっかけや宇宙に行ったら初めに何をしたいかなど、様々な質問が寄せられました。宇宙での運動について質問があると、筋肉や骨が弱くなるため地球に帰ってくるためには毎日の運動が欠かせないことを紹介し、「もし、宇宙にずっと住むのであれば、筋肉はなくても良いかもしれない。それが人間の新たな進化に繋がるかもしれない。」とユーモアを交えながら質問に答えました。

古川聡宇宙飛行士
JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

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