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JAXA宇宙飛行士活動レポート

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2007年12月

最終更新日:2008年1月25日

JAXA宇宙飛行士の2007年12月の活動状況についてご紹介します。

デクスター操作訓練

若田、野口両宇宙飛行士は、カナダが開発した「デクスター」(特殊目的ロボットアーム)の操作資格を得るため、およそ1週間にわたり、カナダ宇宙庁(CSA)にて訓練を行いました。

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シミュレータ上でデクスターを操作する若田宇宙飛行士(Source: Canadian Space Agency 2008)

デクスターは、国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアームシステム(Mobile Servicing System: MSS)の構成要素のひとつです。MSSは、ISSのトラス上を移動して機材などの運搬や船外活動の支援を行うシステムで、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)、モービルベースシステム(Mobile Base System: MBS)、デクスターから構成されます。カナダアーム2とMBSは既にISSに運搬され、ISSの組立て作業などで活躍していますが、デクスターは「きぼう」日本実験棟の船内保管室と一緒にSTS-123(1J/A)ミッションで打ち上げられる予定です。

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シミュレータ上でデクスターを操作する野口宇宙飛行士(Source: Canadian Space Agency 2008)

訓練では、シミュレータやモックアップ(実物大模型)などの設備を使用して、実技や講義が行われ、最終日には実技試験が行われました。デクスターが打ち上げられた後、長期滞在クルーのうちひとりはデクスターの操作資格を取得することになっています。

ISS長期滞在

今年秋からのISSの長期滞在に向けて、「きぼう」日本実験棟のロボットアーム、スペースシャトルのカナダアーム、ISSのカナダアーム2とデクスターの4つのロボティクスの訓練を行っています。開発にも参加させて戴いたこれらの優れた有人宇宙ロボティクスを軌道上で実際に操作できるのがとても楽しみです。

ISSとスペースシャトル間の物資移送訓練

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ISSのモックアップ内で物資移送作業の訓練を行う土井宇宙飛行士

土井宇宙飛行士は、STS-123(1J/A)ミッションクルーとともに、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にあるISSのモックアップを使用して、ミッション中に実施するISSとスペースシャトル間の物資移送作業に関わる訓練を行いました。

物資の移送作業は日々変更されるタイムラインに対して柔軟な対応が必要になり、また確実な実施と管理がクルータイムのロスを防ぎます。そのためクルー全員で協調して作業することが重要になります。

移送作業のリードを務める土井宇宙飛行士は、ミッション中、移送品のリストの管理や他のクルーへの移送作業の指示、ミッションコントロールセンターへの作業状況の報告など、移送作業の取りまとめという重要な役割を果たします。

STS-123(1J/A)ミッション

「きぼう」船内実験室の取付け・起動訓練

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シミュレータ上でカナダアーム2を操作し、船内実験室の取付け作業を行う星出宇宙飛行士(奥)とカレン・ナイバーグ宇宙飛行士(手前)

星出宇宙飛行士は、STS-124(1J)ミッションクルーとともに、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にて、ミッション中に実施する「きぼう」の組立て・起動作業に向けた訓練を行っています。

STS-124ミッション中、星出宇宙飛行士は「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)を操作し、「きぼう」船内実験室をISSの「ハーモニー」(第2結合部)に取り付ける作業を行います。また、結合部となるハーモニーの共通結合機構(Common Berthing Mechanism: CBM)操作の支援を行います。星出宇宙飛行士らSTS-124クルーは、JSCにある「デスティニー」(米国実験棟)のモックアップ内からカナダアーム2とCBMを操作し、通常時の運用と異常時の対応について訓練を行いました。

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異常時の対応訓練を行う星出宇宙飛行士(左奥)

また、船内実験室の起動訓練も行いました。ミッション中、星出宇宙飛行士らSTS-124クルーは、ISSにあるポータブル・コンピュータ・システム(Portable Computer System: PCS)を使用してコマンドを送信し、船内実験室の中枢である「きぼう」管制制御装置を立ち上げるまでの初期起動作業を、地上の運用管制員と協調しながら実施します。訓練では起動手順の確認や異常時の対応について訓練を行いました。

2007年12月からは、STS-124ミッション固有の運用を模擬した1J NASA/JAXA合同シミュレーション(Joint Multi-Segment Training: JMST)が開始されました。訓練を通して、STS-124クルーとJAXAの運用管制チーム(JAXA Flight Control Team: JFCT)、NASAの飛行管制官は、お互いの連携を深めています。この訓練には、本番の運用を想定し、ISS運用に関わるロシア連邦宇宙局(FSA)や欧州宇宙機関(ESA)も参加しています。

STS-124(1J)ミッション
Integrated Sim(星出宇宙飛行士ジャーナル"Tsukuba, Station, S/G1")
星出宇宙飛行士が自ら綴るジャーナル"Tsukuba, Station, S/G1"にもシミュレーション訓練の様子が掲載されています。是非ご覧下さい。
NASA/JAXA合同シミュレーション(JMST)

細胞培養装置(CBEF)運用訓練

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CBEFを操作する山崎宇宙飛行士

山崎宇宙飛行士は筑波宇宙センター(TKSC)にて、「きぼう」の運用官制チーム(JFCT)のメンバーとともに、細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)の運用訓練を行いました。

この訓練は、JFCTのメンバーが、ISSに滞在するクルーがどの様に実験装置の運用を行うのか理解を深めるために行われました。

訓練では、訓練や試験に使用するグランドモデルを用いて、培養室の開閉操作や、実験試料を入れる容器の取付け作業について確認を行いました。

「宇宙で生活する時代」若田宇宙飛行士講演会

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講演の様子

若田宇宙飛行士は、米国のヒューストン日本語補習校にて、「宇宙で生活する時代」~いよいよ「きぼう」打ち上げ!~と題し講演を行いました。講演には生徒を中心に約600名の方が参加しました。

講演では、ISS、「きぼう」、そして宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)の紹介に加え、太陽系など宇宙に関わる様々なことについて紹介しました。また、宇宙飛行士の観点から見た地球環境の大切さや夢を持つことの大切さについて会場へ訪れた人々へ語りかけました。


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