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基礎訓練レポート 1999年12月

 今月は、主に国際宇宙ステーション(ISS)で行われる宇宙医学やライフサイエンス関連の実験で必要となる知識を習得するための講義や実習を受けました。
 今回は、宇宙医学とライフサイエンスの実習の一部についてご紹介します。


宇宙医学実習「運動時の代謝応答」
エルゴメータを漕ぐ星出候補者
 ISSに滞在する宇宙飛行士の健康管理の一環として、軌道上では1ヶ月に1回の頻度で運動負荷テストが実施され、心肺機能等のチェックが行われる予定です。運動負荷テストには、自転車エルゴメータを漕いでその時の呼気ガスを採取し、運動時の酸素摂取量を測定するものなどが予定されています。
 3人の候補者は、この実習を行い、装置の取扱、正しい測定方法、データの読み方などを学びました。



宇宙医学実習「前庭神経系」
 宇宙酔いは、無重力状態に入って数分から数日以内に吐き気をもよおしたり嘔吐をおこす状態のことです。地上では、自分のからだの位置や動きの状況を、次の3つの感覚器官の情報によって判断しています。1つは目から入ってくる視覚の情報です。次は耳の奥のほうにある前庭器官(前庭神経系)で感じる情報で、自分の回転感覚や、重力や加速度情報を感知しています。3番目は、筋肉や腱などにある深部感覚という感覚器で、筋肉の張り方やそこへの圧迫などで自分がどういう状態かを判断しています。これら3つの情報を脳に送り、統合して自分の位置や状況を判断します。
宇宙では重力がなく、脳に入ってくる情報が今までとは異なるため脳の中が混乱し宇宙酔いになるという説が最も有力視されています。
 筑波宇宙センターには宇宙酔いの原因究明や予防対策などの研究のために、前庭神経系の機能評価を行うための水平回転負荷装置、傾斜回転負荷装置といった装置が設置されています。3人の候補者は、この実習でそれぞれの感覚器官の働きを理解するためにこれらの装置を体験し、機器の操作やデータの読み方などを学びました。


ライフサイエンス実習「核酸分析」
 ライフサイエンス実習は、ISSで行われるライフサイエンス関連の実験で必要となる一般的な実験技術を習得するために行われる訓練です。この「核酸分析」の実習では、基本的な遺伝子工学技術である、血液及び細胞からの核酸抽出、RNA(リボ核酸)からDNA(デオキシリボ核酸)を作る反応である逆転写反応、目的とするDNAの量を増やすPCR(Polymerase Chain Reaction)反応、核酸の電気泳動の4つの技術の実習を行いました。
左から古川、角野、星出候補者
核酸抽出中の古川候補者




 基礎訓練レポート1月分は2月上旬に掲載予定です。お楽しみに。

最終更新日:2000年 1月14日

 
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