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基礎訓練レポート 2000年 6月

 宇宙飛行士候補者が行った6月の主な訓練についてご紹介します。

飛行機操縦訓練
 先月に引き続き米国テキサス州のヒューストンにて小型軽飛行機を用いた飛行機操縦訓練を行いました。この訓練は、宇宙飛行士に必要なマルチタスク能力、英語による無線でのコミュニケーション能力、ストレス環境下での状況認識力や判断力などを向上させることが目的です。

 古川候補者の飛行機操縦訓練の感想

古川候補者
「ミスが自分の命の危険に結びつきかねない緊張した状況下で、同時に多くの計器をスキャンし、かつ英語で交信しながら、状況を総合的に判断して的確な行動を取る」という計器飛行の飛行機操縦訓練は、宇宙飛行士の訓練として大変有用です。今回の訓練で得られた知識・技術を、今後も維持・向上させ、将来に役立てたいと思います。

ISS訓練
> 7月より米国テキサス州のNASAジョンソン宇宙センター(JSC)で行う国際宇宙ステーション(ISS)に関する訓練に備えて筑波宇宙センターでISS訓練を行いました。 ISSの軌道・航法・制御システム、熱制御システム、電力システム、通信システム、環境制御・生命維持システム、ロボティクスシステムなど多岐に渡るISS各システムの膨大なテキストを用いて訓練しました。


「きぼう」ロボットアームコンソールに関わる試験の立ち会い
 6月28日に、東芝京浜事業所で行われた「きぼう」日本実験棟のロボットアームコンソール(制御卓)のフライト・クルー・インタフェース・テスト(FCIT)*に立ち会いました。
 これは実際にISSに搭載される実機のコンソール内の配管や配線の取り回しを見て、実機に対する知見や、将来宇宙飛行士として実施することになるFCITに関する知識を深めようとするものです。

 また、これらの訓練と並行して語学訓練や、体力トレーニングを継続的に実施しています。

*FCIT:宇宙飛行士が軌道上で機器の交換などの保守作業を問題なく出来るかどうかをあらかじめ、地上で確認したり、各機器に宇宙飛行士を傷つけるような鋭い角(シャープエッジ)がないことを触って確認する試験です。


 基礎訓練レポート7月分は8月中旬に掲載予定です。お楽しみに。



最終更新日:2000年 7月17日

 
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